石川遼は良い流れから終盤に“バタバタ” 最終日は「何が起きるか分からない」

石川遼が5打差から逆転優勝を目指す(撮影:鈴木祥)

<BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目◇8日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース (茨城県)◇7430ヤード・パー71>

翌週13日からの海外メジャー「全米オープン」の出場を控えた石川遼。国内メジャー今季初戦のムービングデーを4バーディ・3ボギーの「70」。トータル5アンダー・16位タイから逆転優勝を狙う。

2日目に続き、出だしの1番パー4をバーディ発進。続く2番、6番で2つ伸ばし、ボギーなしの3アンダーで前半を終えた。13番パー3でもバーディを奪取し、良い流れと思った矢先…。「バタバタだったので、よくスリーボギーで収まったな…というぐらいの内容になってしまいましたね」。15番、17番、18番と最後の最後に3つスコアを落とすこととなった。

3つのボギーはティショットが原因だった。さらに17番は2打目を刻もうと、握ったウェッジでトップボールのミス。「その瞬間の(運が)ついていないところもあった」と振り返る。技術面としては、予選ラウンドに続いて「悪くない感じではできています」とスコアを落としたことは悔しいが、あすに向けて不安になることはない様子だった。

国内男子ツアーのなかでも難易度の高い宍戸ヒルズCCは、日に日にコースコンディションが上がっていく。「このコースは本当に最後まで何が起きるか全然わからないし、インも難しいホールが続く。だからと言ってチャンスがないかって言われたら、全然そんなことはない。出遅れてもいいので、取り返せば差は詰められると思っている。同じような内容のゴルフを目指しながらやっていければチャンスはあるかなと思います」とまだあきらめた訳ではない。

トップと5打差で迎える最終日。来週の全米オープンに向けても気持ちよく終えられる1日にしたい。(文・高木彩音)

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