木村拓哉『Believe』逆襲のキーマンは山本舞香か 拡大版で放送も“クセ強”ちぐはぐ演出で本筋に集中困難

木村拓哉、山本舞香(C)ピンズバNEWS

木村拓哉(51)主演の連続ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系/木曜よる9時)の第8話が、6月13日に拡大スペシャルで放送される。物語がいよいよ最終盤に入ったが、視聴率は期待ハズレの1ケタ台と、ジリ貧の数字が続いている。

狩山(木村)は、刑事・黒木(竹内涼真/31)の兄・若松(竹内・二役)が死んだ、「龍神大橋」崩落事故の真相を突き止めるため、再び逃走する。ラスボスが都知事・榛名(賀来千香子/62)であることが匂わされたが、6日に放送された第7話の平均世帯視聴率は、9.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、前回から0.5ポイントダウン。何がいけなかったのか?

第7話は、黒木の手助けで逃走を続ける狩山が、磯部社長(小日向文世/70)に会うため約束の場に向かう。だが、そこに現れたのは秋澤弁護士(斎藤工/42)で、狩山に出頭を促す。狩山は、秋澤が磯部とつながっているため信じられないと、秋澤を解任して再び逃走。その頃、磯部は都知事とゼネコン2社の社長と会談していた。

一方、狩山の妻・玲子(天海祐希/56)は入院を先延ばしにし、夫の無実の証拠を入手するため、狩山の部下・南雲(一ノ瀬颯/27)を訪ねるが、何も得ることはなかった。玲子が帰ったあと、南雲は、会社の同僚で婚約者の本宮(山本舞香/26)に、自分は崩落事故の真相を全部知っていて狩山を裏切ったのだと告白し……という展開。

視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《見たことないフェンスの越え方。肋骨をかばって、こういう乗り越え方をしたのよね。爪も牙も隠してた狩山陸が手負いの獣になっていってる》《木村拓哉の絶望感と怒りいっぱいの目が怖すぎ…目だけであんなに表現できる俳優いるんか。ほんと凄すぎる》など、話題のキムタクフェンス越えもあり、木村への称賛の声は多いがーー。

■本宮・山本舞香の援護射撃効果は?

「物語の大枠は良いとしても、端々に“ちぐはぐ”さが目立ちますね。下請け業者の社長なのに、大手ゼネコンの狩山に堂々と対峙する、貫禄ありすぎな北大路欣也(81)。余命わずかながん患者なのに、真相究明のために飛び回っている天海演じる玲子。しつこいぐらいチャラい黒木のキャラを続ける竹内。演技はそれぞれさすがなんですが、クセが強すぎて集中できないんです」(ドラマライター/ヤマカワ)

終盤に来て次回は拡大スペシャルと、テコ入れのように思えるがーー。

「これも不発に終わりそうな……。カギになるのは、おそらく本宮(山本舞香)。彼女は不正に手を染めておらず、消去されたSSD(パソコンなどでデータを記録するための記憶装置)の存在に気づいた描写が第2話でありました。

南雲が事件に巻き込まれた恨みから告発する可能性が高いんですが、これまでの本宮は南雲の婚約者にしかすぎず、唐突な感じは否めません。物語は大きく動くでしょうが、エピソード的に視聴率アップの起爆剤となるのは難しそうです」(前同)

果たして拡大スペシャルの効果はあるのか? 第8話予告には「まるで人が変わったかのような狩山(木村)の声色から、鬼気迫る覚悟を感じ取り、えも言われぬ不安に駆られる玲子(天海)」とあり、狩山が大胆な行動を見せるようだ。今後の展開に注目したい。

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