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国が設けた新型コロナの補助金をだまし取ったとして起訴された、岩手県雫石町の温泉旅館の元社長らの第2回公判が13日盛岡地裁で開かれました。ほかにも補助金をだまし取ったして追起訴された元社長は起訴内容を認めました。
詐欺の罪に問われているのは岩手県雫石町の温泉旅館「長栄館」の元社長・照井貴博被告37歳ら3人です。起訴状などによりますと、照井被告は2021年6月22日ごろから8月5日ごろまでの間、新型コロナの影響を受けた生産者を支援する国の補助金制度を悪用し、東京の広告代理店から補助金およそ4000万円をだまし取った罪に問われています。また、岩手県雫石町内の食品会社役員・福岡加奈子被告48歳と共謀し、2022年2月8日ごろから5月26日ごろまでの間、同じ手口で補助金およそ2500万円をだまし取った罪にも問われています。
13日の裁判で、照井被告は「私がしたことは認める」と起訴内容を認めた上で、共謀については「福岡被告を巻き込んでしまった」と主張。一方、福岡被告は「共謀は成立しない」と無罪を主張しました。また検察は照井被告と福岡被告について同じような手口の詐欺の罪で1か月以内に追起訴する方針を明らかにしました。