MLB史上最長の本塁打を打った打者は? 米紙がランキングを発表「遠くに飛ばせなければ伝説の選手にはなれない」大谷翔平もランクイン

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が2試合続けて本塁打を放った。現地6月11日のテキサス・レンジャーズ戦で放った16号が433フィート(約132メートル)、翌12日の17号が424フィート(約129メートル)の飛距離を計測しているが、それではMLBで最も飛距離の出た本塁打は、はたして誰が打って、何フィートを飛ばしたのだろうか。

米紙『USA Today』は6月11日、「MLB史上最長飛距離の本塁打を打ったのは誰だ?」という記事で、「ボールを強く打つ。ボールを遠くに飛ばす。誰よりも強く遠くにボールを打てなければ、伝説の野球選手にはなれない」と記して、歴代最長飛距離のランキングを紹介。また、2015年以降のスタットキャスト(ボール追跡技術システム)時代限定TOP10と、24年限定の順位もあわせて掲載している。

歴代飛距離ランキング

1位 ベーブ・ルース、575フィート/約175.26メートル(1921年)
2位 ミッキー・マントル、565フィート/約172.21メートル(1953年)
3位 レジ・ジャクソン、539フィート/約164.29メートル(1971年)
4位タイ アダム・ダン、535フィート/約163.07メートル(2004年)
4位タイ ウィリー・スタージェル、535フィート/約163.07メートル(1978年)
6位 デイブ・キングマン、530フィート/約162.54メートル(1976年)
7位 ダリル・ストロベリー、525フィート/約160.02メートル(1988年)
8位 ジム・トーミ、511フィート/約155.75メートル(1999年)
9位タイ ノマー・マザラ、505フィート/約154.92メートル(2019年)
9位タイ モー・ヴォーン、505フィート/約154.92メートル(2002年)

「スタットキャスト時代の選手でこのリストに載っているのはひとりだけ。しかもその選手は1シーズンで20本以上のホームランを打ったことがない事実は衝撃的かもしれない。テキサス・レンジャーズの外野手マザラは、19年6月21日にグローブ・ライフ・フィールドで505フィートの打球を放った」

スタットキャスト時代(2015年以降)のTOP10

1位 ノマー・マザラ、505フィート/約154.92メートル(19年)
2位タイ CJ・クロン、504 フィート/約153.62メートル(22年)
2位タイ ジャンカルロ・スタントン、504フィート/約153.62メートル(16年)
4位 クリスチャン・イエリッチ、499フィート/約152.10メートル(22年)
5位タイ ヘスス・サンチェス、496フィート/約151.18メートル(22年)
5位タイ ミゲル・サノー、496フィート/約151.18メートル(19年)
5位タイ アーロン・ジャッジ、496フィート/約151.18メートル(17年)
8位タイ アーロン・ジャッジ、495フィート/約150.88メートル(17年)
8位タイ ライアン・マクマホン、495フィート/約150.88メートル(22年)
8位タイ ジョーイ・ギャロ、495フィート/約150.88メートル(18年)
8位タイ ミゲル・サノー、495フィート/約150.88メートル(21年)
8位タイ ロナルド・アクーニャJr.、495フィート/約150.88メートル(20年)

「スタットキャスト時代が始まって以来、500フィートを超える本塁打は3本しかなく、2020年以降に打たれたのは1本だけ。驚くべきことは、強打者ジャンカルロ・スタントンが1度しか登場していないことだ」
2024年の最長本塁打TOP10

1位タイ アーロン・ジャッジ、473フィート/約144.17メートル(5月9日)
1位タイ マイク・トラウト、473フィート/約144.17メートル(4月1日)
3位 アーロン・ジャッジ、467フィート/約142.34メートル(5月15日)
4位タイ アーロン・ジャッジ、464フィート/約141.43メートル(6月1日)
4位タイ 大谷翔平、464フィート/約141.43メートル(5月5日)
6位 オニール・クルーズ、462フィート/約140.82メートル(6月6日)
7位タイ ※ヨルダン・アルバレス、461フィート/約140.51メートル(4月27日)
7位タイ ※ヨルダン・アルバレス、461フィート/約140.51メートル(4月27日)
7位タイ ロナルド・アクーニャJr.、461フィート/約140.51メートル(5月10日)
7位タイ ケテル・マルテ、461フィート/約140.51メートル(4月6日)

「当然のようにジャッジがトップ4のうち3つを占めている。※印のアルバレスは同じ日に2本の本塁打を打ったが、これはメキシコシリーズで記録されたもの。メキシコシリーズの球場は標高7350フィートで、コロラド・ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールド(標高5200フィート)よりも打者にとって有利な環境だった」

ちなみに大谷のMLB最長飛距離は、ロサンゼルス・エンジェルス時代の23年6月30日、アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で放った30号。493フィート(約150.27メートル)を計測した“看板直撃弾”は、23年のMLB最長飛距離だった。

構成●THE DIGEST編集部

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