スリランカ向け支援、IMFが2回目の審査承認 経済の脆弱性指摘

Uditha Jayasinghe Kanishka Singh

[コロンボ 13日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)はスリランカに対する29億ドルの金融支援について、2回目の審査を承認したと発表した。同国向けに3億3600万ドルを融資する。融資額の合計は約10億ドルとなった。

IMFは12日の声明で、スリランカ経済は回復の兆しが見られると指摘する一方で、「経済はなお脆弱で債務持続への道筋は依然として厳しい」との認識を示した。

主要債権国の日本やインドからなる公的債権者委員会(OCC)との覚書(MoU)を速やかに締結し、中国輸出入銀行とも最終合意をまとめるよう促した。

セマシンハ財務相は記者団に対し、スリランカは債券保有者との基本合意に注力しており、中国開発銀行との交渉も最終段階にあると述べた。

「時期は特定できないが、両当事者は合意に達することに強い関心を持っている。近いうちに、おそらく月末までに2国間債権者と合意することを強く望んでいる」と語った。

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