【ヤクルト】高津監督が高橋奎二にムッツリ…7四死球の自滅投球に燕党もため息

ヤクルト・高橋奎

ヤクルト・高橋奎二投手(27)が13日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で大乱調。自滅投球で4回途中7安打7四死球5失点でKOされた。

2回の時点で左腕はすでに汗だくだった。初回から2イニング連続で無死満塁のピンチ。いずれも四球が絡んだ内容で6個のアウトを取るために実に60球を要した。初回は先頭打者・周東の内野安打を皮切りに今宮、栗原に連続四球。続く山川こそ空振り三振に仕留めたが、近藤に押し出し四球を与え、労せず先制点を献上した。

2回もピリッとせず、先頭の海野にまたもや四球。味方守備の乱れもあって塁が埋まり、一死後に栗原へこの日2度目の押し出し四球で2点目を許した。後続を断ち、それ以上の失点は防いだが、序盤の2イニングで5四球と全くリズムに乗れなかった。

敵地を訪れたヤクルトファンもわずかなエリアを陣取りながら声援を送ったが、左腕が四球を出すたびにため息が漏れた。

それでも4回に山田が一時同点となる4号2ランを放ち、大荒れ投球を帳消しにしてくれた。ところが、直後のマウンドで一死から今宮に二塁打、続く栗原に中前適時打を浴び、あっさりと勝ち越しを許してしまった。おまけになおも一死一塁から2三振に抑えていた山川に死球…。近藤にはストレートの四球を与えてこの日3度目の満塁のピンチを背負い、柳町に左前適時打を食らって2―4。ムッツリ顔で戦況を見守っていた高津臣吾監督(55)もついに腰を上げ、高橋奎の降板と星への交代を告げた。

セ・リーグでは最下位に沈む一方、交流戦ではセ界トップとなる7勝5敗2分けで4位につけているが、3カード連続の勝ち越しをかけた一戦は重苦しい展開となっている。

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