秦野警察署は６月３日、特殊詐欺の被害を防止した横浜銀行秦野支店の窓口職員、小形千恵さん（55）に感謝状を贈呈した。贈呈式は同支店で行われ、古山秀和署長から小形さんに感謝状が手渡された。古山署長は「様々な手口があり看破も難しいが、銀行の窓口は被害を止める最後の砦。本当にありがたい」と謝辞を述べた。
小形さんは５月９日、高額の預金を引き出しに来た70代の女性に声掛けをして詐欺被害を未然に防いだ。女性によると息子から「お金を貸してほしい」と電話で連絡があり、取りに来るため預金を引き出しに来たという。「近くに住んでいるという息子さんが、お金を借りる時だけ電話で済ませるだろうかと疑問に思った」と小形さん。ちょうど警察が支店におり、相談したところ詐欺と発覚した。小形さんは「詐欺は身近にあるんだと感じた」と話した。
