山口組と絆会「特定抗争指定暴力団」に指定 兵庫県公安委、神戸市全域を「警戒区域」に

兵庫県公安委員会が入る兵庫県警察本部=神戸市中央区

 指定暴力団山口組(神戸市灘区)と絆会(大阪市中央区)との間に抗争とみられる事件が相次いでいることを受け、兵庫県公安委員会は13日、両組織を「特定抗争指定暴力団」に指定することを決定した。神戸市全域を組員の活動を厳しく制限する「警戒区域」とし、組員がおおむね5人以上集まることや、組事務所の使用などが禁止となる。

 指定は21日の官報に公示予定で、同日から効力が発生する。期間は9月20日までの3カ月。

 両組織を巡っては、2022年1月に水戸市で山口組系組幹部が射殺される事件が発生し、22年5月には三重県伊賀市で絆会組員が山口組系組員に銃撃される事件が起きた。

 山口組は既に神戸山口組(稲美町)や池田組(岡山市)との抗争で同指定を受けているが、絆会への指定は初めてという。

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