【移籍】マンチェスター・Uが鈴木彩艶の獲得を再検討「米国にスカウト派遣」。浦和からSTVVへ移籍し1シーズン、レギュラーとして活躍

セリエAのジェノアもオファーか。

イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが今夏の移籍マーケットで、ベルギー1部シント=トロイデンVVに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のGK鈴木彩艶(Zion SUZUKI)の獲得を再び検討している。

イギリスのタブロイド『サン』は6月12日、「マンチェスター・ユナイテッドは、ヨーロッパでのデビューシーズンに素晴らしい成績を残した21歳のゴールキーパーの移籍完了に向けて一歩近づいた」と題した記事を掲載。1年前にもオファーを出していたGK鈴木の獲得に再びチャレンジする可能性があると報じた。

また先日カンザスシティで行われたU-23アメリカ代表とU-23日本代表の親善試合に、ユナイテッドのスカウトが派遣されたということだ。そして日本での一部報道も引用したうえで、イタリア・セリエAのジェノアFCも獲得に乗り出しているとも伝える。

浦和レッズに在籍していた1年前、マンチェスター・ユナイテッドが鈴木獲得へのオファーを出した。しかし同じタイミングで、マンチェスター・Uのエリック・テン・ハフ監督はアヤックス・アムステルダム時代にともに戦ったカメルーン代表GKアンドレ・オナナをインテル・ミラノから獲得。まず第2GKからのスタートになるという背景もあり、出場機会を欲した鈴木はSTVV行きを決断した。

ただFAカップのタイトルをもたらしたようにハマると凄まじいオナナだが、シーズンを通しては安定感を欠き、チームはリーグ8位でフィニッシュ。GKを補強ポイントに挙げる声は多い。

そこで若くして日本代表の守護神の座を掴んだ鈴木への注目度が再び高まっているのだ。

8月で22歳になる鈴木はSTVVでの2023-24シーズン、リーグ32試合・50失点・6無失点試合を記録。さっそく「ベルギーリーグ・ナンバーワンGK」という評価も得ている。

ただし日本代表では、レギュラーを担ったアジアカップでベスト8敗退を喫した。まだ若いとはいえ、最後尾から盛り立てるような強烈なカリスマにもなれずにいるなど課題もある。

ガーナ人の父を持ち、浦和レッズ・ジュニア時代からGK一筋で戦ってきた。190センチある高さとパワーが武器で、ポテンシャルの高さは凄まじい。

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今回ユナイテッドから正式オファーに至るのかは微妙だが、タイミングとしては、パリ五輪を経てさらにベルギーで経験を積んで、あと1年先にチャンスがあればよりベターかもしれない。もちろん”予定通り”成長を遂げられるかどうかは分からず、それまでどちらも待てるだろうか……。

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