【阪神】西勇輝が6安打完封で3勝目 〝古巣〟との対決に「しっかり投げ合うのは変な感じ」

完封勝利を収め梅野(左)と抱き合って喜ぶ阪神・西勇

ベテラン右腕の好投が光った。阪神・西勇輝投手(33)が、13日のオリックス戦(京セラドーム)に先発し、9回114球を投げて、6安打完封。うれしい今季3勝目をゲットし、チームも5―0で完勝した。

走者を背負いながらも、落ち着いた投球で猛牛打線を封じた。初回は味方の失策も絡んで一死一、二塁のピンチを背負ったが、後続を遊直併殺に仕留めた。2回以降はテンポよくアウトを重ね、9回までスコアボードに0を並べ続けた。2018年まで在籍した古巣との対戦に「紅白戦みたいな感じもあるし。そこを引き締めて、公式戦のようにいかないといけないし。仲良かった分、本番でしっかり投げ合うのは変な感じします」と本音をのぞかせつつ、「無事に抑えれてよかったです」と笑顔で振り返った。

この日は打線の援護にも恵まれ、「みんなは毎日、頑張って練習して何とか打とうとしているし、ゼロでも仕方がないです。僕たちが粘っていい流れを持ち込んで、バッターの方に打ってもらうということを、これからも心がけていきたい」と言葉に力を込めた。

岡田監督も「球数も、ちょうどよかったし、テンポもなあ」と目を細めていた。

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