【阪神】扇の要・梅野隆太郎が躍動し〝完封返し〟の完勝「チーム全員で勝ち取った勝利」

西勇輝と梅野隆太郎は抱き合って喜びを表現した

猛虎の「扇の要」が躍動した。阪神は13日のオリックス戦(京セラ)に5―0で完勝し、連敗を2でストップ。梅野隆太郎捕手(32)が攻守にわたって存在感を見せ、チームの勝利に貢献するとともに2試合連続完封負けの悪い流れも払しょくした。

バットでは4回一死二、三塁の第3打席で遊ゴロを放つと相手野選を誘発し、先制点に導いた。2回の第1打席で左前打、6回の第3打席でも中越え二塁打をたたき出すなど終わってみれば、3打数2安打1打点。試合後は「チームでやるべきことをやって、少しずつかみ合うことができたゲーム」と笑顔を見せた。

リードも光った。バッテリーを組んだ先発・西勇の完封勝利を見事に〝演出〟。前日までは岡田監督が指摘したように、同じ打者に痛打を浴びる場面も目立っていた。だが、この日は坂本ら捕手陣と情報を事前共有。万全の態勢で臨み、前夜まで連日の零封負けで辛酸をなめたオリックス相手に〝完封返し〟で一矢報いた。

「連敗を止めるという気持ちで挑んだ。投手が感じたもの、捕手が感じたものを少しずつ擦り合わせながらやるということをやって、これ以上ない結果が出た。チーム全員で勝ち取った勝利」と梅野は力強く言い放った。

交流戦に入り苦戦が続く中でも「一喜一憂せず」の言葉を胸に秘め、有言実行し続ける野手最年長。実に頼もしい存在だ。

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