【F1】角田裕毅は〝現代のヒーロー〟 レッドブルが大特集「世界チャンピオンの記録を破る」

角田裕毅(ロイター)

F1レッドブルが、姉妹チームにあたるRBに所属する角田裕毅(24)を大々的に特集した。

角田は今季の躍進によって成長ぶりがチーム内外で注目度を高めている。人気面でもファンから高い支持率を誇っており、動画配信大手「ネットフリックス」による調査では、若い世代のファンから最も人気のあるドライバーと評価されている。

そうした状況を受けて、レッドブルのスポーツ部門公式サイトが角田をフォーカスする異例の特集を組んだ。まず「みんな大好きユウキちゃん」と題して「サラブレッドレーサーであり、ネットフリックススターである角田裕毅は、決して自分を曲げることを許さない。それがウケて、世界的な人気者になった。現代のF1ヒーローをひも解く」と紹介し、公私さまざまな面を取り上げている。

幼少期からのキャリアなどレース面に加えて、角田が答える形でこんな項目も。「どの俳優が僕を演じるべきかって? ウィル・スミスだ! 僕と同じように、彼は背が高くて強くてトレーニングが好きだからね」。これに続けてレッドブル側は「ユウキは161センチだよ」と〝ツッコミ〟を入れている。

続けて角田も自らボケを〝回収〟して「僕はジムが嫌いなんだ。匂いも設備も、何もかもが気に入らない。ジムに行かなければならないとしたら、それは悪い日だ。パフォーマンスを向上させる必要があることもわかっているけど」とジム嫌いの一面を明かした。

また、かつての同僚で兄貴分として慕うピエール・ガスリー(アルピーヌ)のコメントも紹介。「ユウキは僕にとって弟のようなものだ。彼は思ったことをすべて2秒で言う。全く迷いがない。僕はそれが好きなんだ」と裏表のない性格が魅力だと強調した。

最後に角田は今後の目標をこうブチ上げた。「僕の究極の夢は、レーシングドライバーとして歴史に名を残すことだ。僕は世界チャンピオンになり、これまでの世界チャンピオンの記録を破り、自分の限界に挑戦し続けたい。レーサーとして(人々の)記憶に残りたい」。ルイス・ハミルトン(メルセデス)やミハエル・シューマッハ氏らが持つ世界王者7度の個人記録を更新すると堂々宣言した。

RBとの来季契約延長が発表される一方で、昇格待望論は高まるばかり。今回の異例の特集は、レッドブルによる評価の高さの表れとも言えそうだ。

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