これだけは押さえておきたい【2024年上半期の映画】3選。人気漫画を前後編で映画化、ラストが圧巻なアカデミー脚本賞作品など

2024年も6月半ばに差し掛かり、もうすぐ上半期も終わりですね。そこで、今年公開された映画の中から、これだけは押さえたい作品をご紹介。

2024年1月から6月13日現在までに公開された作品の中から、選りすぐりの3作を、SNSの反応と併せてご紹介します。

池袋グランドシネマサンシャイン(時事通信)

『パスト ライブス/再会』(2024年4月5日全国公開)

「イニョン」という韓国語で「縁」を意味する単語が物語の大きなテーマとして登場する作品。内容は12歳、24歳、36歳の時間軸で描かれるラブストーリーで運命の切なさを上品な世界観と巧みな台詞で美しく描いています。

【あらすじ】

ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。

12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。

ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とはーー。(公式サイト より)

【SNSの感想】

💬「毎週つづきが気になる恋愛ドラマがギュッと106分に濃縮されたような映画作品だった」

💬「人が惹かれるのはすごく自然なことだし、すべてが恋愛に結びつくわけではない。3人それぞれの気持ちを考えると、どの立場でも胸が苦しいし理解できる。お互いの『縁』を大切に思いやる優しい大人の映画」

💬「ラストのあの演出はズルい。泣く」

本年度、アカデミー賞脚本賞を受賞しており、ラストシーンが本当に圧巻なので、おすすめの作品です……!

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『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(前章3月22日・後章5月24日全国公開)

前、後章を通して、W主演声優を務める「あのちゃん」の愛称で知られる歌手でタレントの「あの」さんと音楽ユニット歌手の幾田りらさんの本業が声優なのかと錯覚してしまうほど、演技が素晴らしいです。また、随所に出てくる「これぞ青春!」という描写や展開も最高で見ごたえたっぷりの作品です。

【前章のあらすじ】

東京でハイテンション女子高生ライフを送る、小山門出(こやま・かどで)と“おんたん”こと中川凰蘭(なかがわ・おうらん)。

学校や受験勉強に追われつつも毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、3年前の8月31日、突如宇宙から出現し未曽有の事態を引き起こした巨大な〈母艦〉が浮かんでいた。

非日常が日常に溶け込んでしまったある夜、仲良しクラスメイトに悲劇が起こる。衝撃と哀しみに打ちのめされる二人。

そんな中、凰蘭は不思議な少年に出会い「君は誰?」と問いかけられる。その途端、凰蘭の脳裏に、すっかり忘れていた門出との過去が一瞬にして蘇る――!(公式サイト より)

【SNSの感想】

💬「見所多すぎて延々見れる!バディ好きには特に」

💬「アニメでも門出とおんたんは絶対でした! 特にりらちゃんとあのちゃんの声優完璧!もう他には考えられないくらいハマり役です」

💬「リアリティラインの高いSF、主人公達の退廃的な日常、蔓延る違和感のリンク素晴らしかったです!」

前、後章を通して、W主演声優を務める、あのさんと幾田りらさんの主題歌2曲にも注目の作品です。

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『ミッシング』(2024年5月17日全国公開)

筆者の上半期、個人的No.1はこの作品です。随所のセリフやカット割り、脚本に至るまで隙がない作品。失踪した娘を探し続ける母親役の石原さとみさんが世間に翻弄されながら生きる姿を描いています。

【あらすじ】

とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた。

娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。

そんな中、娘の失踪時に沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。

世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。

一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。

それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。その先にある、光に—(公式サイト より)

【SNSの感想】

💬「重いテーマの中で見せる石原さとみの演技は真に迫っていて、見終わった後は主演女優賞をあげたいくらい」

💬「圧倒された2時間。本当に観る価値がある」

💬「こんなに感情が入り乱れる映画は初めてです。見たことない石原さとみさんが観れます。見て欲しい」

主演を務める石原さとみさんら出演者の演技を、無駄のない情景描写がより鮮明に、時に猟奇的に描く素晴らしい作品です。

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