地域で食農を学ぶ 依知南小学校が農業体験 厚木市・愛川町・清川村

丁寧に一本一本植えていく

厚木市下依知にある「依知南ふれあい水田」で6月1日、依知南小学校の3年生から6年生児童による田植え作業が行われた。

これは同校とJAあつぎ依知南支店、地元農家で組織されるふれあい水田実行委員会が協力し、同校で総合学習として25年以上行っているもの。1年を通じて稲作を体験し、児童に食の大切さや農の役割について理解促進を図っている。

当日は機械を使った田植えを見学。その後、JA職員らに手植えの方法を学びながら、田んぼに入り、丁寧に苗を植え付けた。児童らは、ぬかるみに足を取られながらも一生懸命作業に取り組み、土や自然、農との触れ合いを楽しんだ。

参加した児童は「思うように動けず苦労したが、土の感触を楽しみながら植えることができた。大変な作業をする生産者に感謝し、米を大切に食べていきたい」と笑顔。同実行委員会の岩崎和徳委員長は「植えて終わりではなく、関心を持って苗の成長を観察してもらえるとうれしい。今後も地域一体となって取り組み、次世代に地域農業の大切さを伝えていきたい」と話した。

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