山田涼介&松田元太、「篠原涼子『イップス』コア視聴率0%台」“存亡の危機”フジ金曜ドラマ枠を担う大重責

山田涼介(Hey!Say!JUMP)、篠原涼子(C)ピンズバNEWS

6月14日に篠原涼子(50)とバカリズム(48)のダブル主演連続ドラマ『イップス』の第10話が放送されるフジテレビの金曜9時枠。7月5日からはHey!Say!JUMPの山田涼介(30)が主演の『ビリオン×スクール』の放送が控えているのだが――ドラマ制作会社関係者は話す。

「フジテレビは、ムロツヨシさん(48)主演の『うちの弁護士は手がかかる』を第1弾として、2023年10月クールより『金9』で54年ぶりにドラマ枠を復活。その後、桐谷健太さん(44)主演の『院内警察』(24年1月期)、そして現在の『イップス』と続いていますが、とにかく数字が取れなくて……。特に『イップス』は壊滅的な状況に陥っています」

現在のテレビ界は、13~49歳のコア視聴率を最重要視しているが、

『イップス』は序盤から視聴率が振るわず、最近の回も第8話(5月31日)が世帯4.3%、個人2.4%、コア1.6%。第9話(6月7日)が世帯3.7%、個人1.9%、コア0.8%――と、いよいよコア視聴率は0%台突入という惨状に(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

「『イップス』は最初から視聴者に犯人が分かっている“倒叙ミステリ”で、犯人役の俳優が半ば主人公のような構成になっています。第9話は若者に人気がある俳優・萩原利久さん(25)が犯人役でしたが、結果はコア視聴率0%台……。

これは、萩原さんの問題というより、すでに『イップス』から視聴者が離れてしまっているからですよね」(前同)

第9話は、萩原演じる“最強にツイていない男”が、借金取りに追われる中で偶然、その借金取りを殺害。さらに全く予期せぬ展開で別の人を死なせた(※完全な事故)挙句に、その人になりすまして刑事・森野(バカリズム)らを相手にすることになってしまい――という話だったが、視聴者からは、

《過去回1面白くなかった。(略)頑張ってここまで見たから最終回まで見ますけど、酷評されても仕方ないな》
《意外な死体の隠し場所トリックとしてもまったくつまらない。(※ネタバレ)をトリックに利用するにしても、ノックスの「密室の行者」くらい、あっと言わせるトリックにしてくれないと》

といった辛らつな声も多い。

「『イップス』には、脚本面、演出面の両面から厳しい声が多く寄せられてしまっています。その結果が現在の深刻な低視聴率ですよね。

加えて金曜の夜9時には、日本テレビの『金曜ロードショー』が放送されている。誰もが知る映画が多く、多数の視聴者がチャンネルを合わせます。『イップス』がコア0%台だった6月7日には、トム・クルーズ(61)主演の『ミッション:インポッシブル』(1996)が放送され、コア視聴率は3.8%。圧倒的な差ですね」(前同)

■フジテレビで推されまくりのトラジャ松田

なお、『金曜ロードショー』は6月14日に『ミッション:インポッシブル2』(2000)、21日に『ミッション:インポッシブル3』(06)と、3週連続で『ミッション:インポッシブル』シリーズが放送される。

「『金ロー』は、旬なシリーズ映画やスタジオジブリ作品など、話題作が次々投入される日テレの物凄く強い枠です。そのため、フジテレビの金曜ドラマは数字が取れない。

ドラマ枠の復活が発表された時点で危惧されていましたが、ムロさんの『うちの弁護士』も桐谷さんの『院内警察』も太刀打ちできずに終わっていて、今回の篠原さんの『イップス』も同じ。完全な負のスパイラルに陥っています」(前出の制作会社関係者)

テレビ不況の現代だが、ドラマはまだCMが入りやすい傾向にあるとされる。各局はドラマの放送枠を増やすなど力を入れているが、

「フジテレビの金9枠は23年10月の復活時から不調で、『イップス』はついに0%台。ドラマを諦めて、バラエティ枠に戻すという案が出てきても不思議ではありません。

もはや、金曜ドラマ枠の存亡の危機とも言える状況ですが、次の7月期は、山田さん主演の『ビリオン×スクール』ですよね」(前同)

ドラマ『ビリオン×スクール』は、山田演じるビリオネア(億万長者)の主人公が素性を隠して高校教師になり、超底辺クラス「ゼロ組」を担当する学園コメディ作品。

「ヘイセイをけん引する山田さんはSTARTO ENTERTAINMENTのタレントの中でもトップクラスのイケメンで、演技面の評価も高い。コメディもとても上手いですよね。

そして『ビリオン×スクール』には現在、フジテレビが最も期待を寄せていると言っても過言ではないであろう山田さんの後輩・Travis Japanの松田元太さん(25)が、生徒役のメインキャラクターで起用されていることも、注目を集めています」(同)

松田は、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』でSnow Man・向井康二(29)扮する“マッサマン”に次ぐ番組の看板になりつつあったり、『千鳥の鬼レンチャン』で毎回圧倒的な歌唱力と爆笑を提供したりと、いまやフジテレビのバラエティ番組に欠かせない存在に。今年4月からはお昼の生番組『ぽかぽか』の月曜レギュラーにも就任している。

そんな松田には「かけ算の九九が言えない」という鉄板のトークネタがあるが、ドラマ『ビリオンスクール』でも《九九が言えないほどの成績不良でゼロ組落ちした、ゼロ組の偏差値番付でも最下層の紺野直斗(こんの・なおと)》を演じる。女子からモテたいがモテ方が分からない、とある出来事でスクールカースト1軍入りを果たした男子――というキャラクターである。

■松田は4月期ドラマで強い存在感を発揮したばかり

明らかに松田本人を意識した『ビリオン×スクール』のキャラ設定には放送前から、

《九九も言えないほどの成績不良って松田元太くんの役は、当て書きですか……………?》
《山田涼介と松田元太が共演するドラマは見るしかなくない?私得すぎてドラマ全然見ないけどこれはリアタイするわありがとう九九が言えない生徒役ってまんますぎるw》

と、大いに反響が寄せられているのだ。

「松田さんはバラエティ番組ではポンコツの天然キャラの印象が強いですが、演技力はとても高いですよね。

6月15日に最終回を迎えるKing&Princeの永瀬廉さん(25)主演の4月期ドラマ『東京タワー』(テレビ朝日系)に2番手のポジションで出演していますが、恋人(なえなの/23)がいながら、20歳以上年の離れた人妻(MEGUMI/42)と不倫してしまう役を好演。永瀬さん目当てでドラマを見て、松田さんにハマったファンも少なくありません」(前出の制作会社関係者)

松田は『東京タワー』のために1週間で10キロ減量しており、俳優としてのプロ意識も高く評価されている。

一方の主演の山田も、プロ意識の高さは有名で、岡田准一(43)主演映画『燃えよ剣』(2021)出演時には、撮影スケジュールの関係もあり1日で体重を約6キロ戻した、というエピソードがある。

「安定した実力と人気があり、主演俳優として華もある山田さん。そして、まさに人気急上昇中で、フジテレビもプッシュする松田さん。この強い2人がタッグを組む『ビリオン×スクール』でもコケたら、今度こそフジの金9枠は終わりかねない。存亡の危機にある枠の救世主になれるのか――山田・松田ペアは、大変な重責を背負わされるとも言えそうです……」(前同)

6月14日には、志田未来(31)や、松田と『東京タワー』で不倫関係にあったMEGUMIの出演も発表された『ビリオン×スクール』。豪華なサブキャストも集結するなか、山田と松田は、フジテレビの金曜ドラマ枠を救えるだろうか――。

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