「からあげグランプリ」宇佐市の太閤がグランドチャンピオンに 「味が認められた」【大分県】

からあげグランプリでグランドチャンピオンに輝いた「からあげ太閤」の吉田孝史代表=宇佐市閤
「からあげ太閤」の唐揚げ。パリッとした食感と、ジュワッとあふれる肉汁が人気

 【宇佐】日本一の唐揚げ店を決める「からあげグランプリ」(日本唐揚協会主催)で、宇佐市閤の唐揚げ専門店「からあげ太閤(たいこう)」が過去15回の最高金賞受賞店の中から選ばれるグランドチャンピオンに輝いた。西日本しょうゆダレ部門で同賞を5回受けており、吉田孝史代表(45)は「創業時から大きく変わらない、地元で愛され続けてきた味が認められてうれしい」と喜んでいる。

 グランドチャンピオンを選ぶのは2019年以来、2回目。通常のグランプリと並行し、インターネット投票などで決定した。

 同店は1988年に吉田代表の父修治さんが創業。しょうゆベースの濃いめの味付けを独自に開発し、地元で試食してもらいながら広めていった。

 鶏肉のうまみを逃がさないよう皮を付け、衣を薄くした唐揚げはパリッとした食感と、中からジュワッとあふれる肉汁が人気。数キロ単位で購入していく客も珍しくないという。

 吉田代表は23歳ごろから手伝うようになり、全国の百貨店の催事などに参加してファンを拡大。今では全国から客が買い求めに訪れ、平日は約200キロ、最も売れる大みそかには千キロほどを揚げるという。

 吉田代表は「宇佐唐揚げは家族の味、ふるさとの味として愛されている。全国の人にもっと食べてもらえるようPRしていきたい」と話した。

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