東日本国際大4強進出 全日本大学野球、上武大に勝利 15日に早大と準決勝

4強進出を喜び、スタンドの声援に応える東日本国際大ナイン

 第73回全日本大学野球選手権は13日、東京都の神宮球場で準々決勝4試合を行った。南東北大学野球連盟代表の東日本国際大(福島県いわき市)は上武大(関甲新)と対戦し、延長十回タイブレークの末、4―3で勝利した。準決勝は15日午後2時から、神宮球場で早大と対戦する。

■勝ち越し打の森川「うれしい」 スタンドの応援励みに

 東日本国際大が3度目となる4強に進出した。第71回大会以来の準々決勝の舞台で、勝ち越しの一打を放った森川大輝(20)=2年=は「2年前に4強入りした先輩の姿を見て入学した。うれしい」と喜びを感じている。

 昨年の大会は初戦となった2回戦で仙台大と対戦し逆転負けした。当時1年生の森川もメンバー入りしていたが、安打が出ずに悔しい結果に終わった。そこから1年。準々決勝の上武大戦では安打と犠打飛の2打点でチームの勝利に貢献した。藤木豊監督(58)も「黒田(義信)と森川はうちの打線の核」と信頼を置く。

 スタンドにはいわき市から駆けつけた多くの学生や選手の保護者ら、OBが声援を送った。森川は「スタンドの部員から試合前に連絡をもらった。励みになった」と感謝する。

 次戦は東京六大学野球連盟の名門、早大との一戦に臨む。森川は「粘り強さが武器。粘って得点を取りたい」と力強く語った。

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