エフレイ来月にも設計開始 2026年3月までに本部棟完了 研究施設整備が加速

 国土交通省東北地方整備局は復興庁からの委託を受け、来月にも福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)の施設設計作業に乗り出す。13日までに業務に当たる事業者共同体を選定した。2026(令和8)年3月までに中核となる本部棟の設計を先行して完了させる計画も新たに判明。研究棟も2027年2月までに詳細が固まる予定で、世界的な研究拠点の施設整備に向けた作業が加速する見通しとなった。

 現時点でのエフレイの施設配置イメージは【図】の通り。設計では、エフレイの管理・運営を担う職員らが使用する本部棟、研究・実験や研究者らの交流などを担う研究棟の詳細を固める。施設全体の詳細な配置計画やインフラ設備の計画も検討する。

 「世界に冠たる創造的復興の中核拠点」をテーマに建物の配置や構造などを決める。エフレイの研究内容や環境に配慮した機能などを重視した設計を進める。再生可能エネルギーの導入、産学官連携などを促進する交流・連携機能の充実、若者や女性、外国人ら多様な研究者の活躍を支える環境整備など、これまでの方向性を踏まえて施設の計画を固めるとみられる。

 設計が完了した施設から建設工事を開始する。復興庁設置期間の2030年度末までに順次供用を開始する計画だ。

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