悔やまれる3パット2つ 松山英樹の10年前、パインハーストのスコアは

松山英樹は初日2オーバーでの滑り出し(撮影/村上航)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(13日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)

午後1時半過ぎの開始時刻には、すでにパトリック・カントレーが5アンダーの首位でホールアウトしていた。さっそく追いかける立場になった松山英樹は序盤でバタバタ…。1番でティショットを左のネイティブエリアに入れ、ガードバンカーからの3打目を2mに寄せて薄氷を踏む思いでパーにした。

2番も第2打をバンカーに突っ込み、今度はボギーに。2打目をグリーン奥にこぼし、グリーンにのせるのにアプローチで2打費やした3番は3mのパットをねじ込むナイスボギーだった。

ネイティブエリアからも無難に処理するシーンが多かった(撮影/村上航)

事前練習の段階で「ティショットとグリーン周り」を攻略ポイントに掲げていた。2オンに成功した5番(パー5)で最初のバーディ。7番で6mを沈めてイーブンパーに戻すと、フェアウェイからの2打目をグリーン左にこぼした8番は、ウェッジで2クッションを入れてピンそばにピタリ。後半12番はバンカーからチップインさせるなど、ウェッジワークが光った。

3バーディ、5ボギーの「72」で回り、2オーバー50位。悔やまれそうなのが9番(パー3)、最終18番での3パットボギー。上位15人がアンダーパーをマークしたことを考えれば、少しもったいない。

9番と18番の3パットが痛い(撮影/村上航)

前回パインハーストNo.2で行われた2014年大会は初日「69」、1アンダーの6位で滑り出した。当時の首位(マルティン・カイマー)も同じ5アンダー。松山は2日目以降、「71」「74」「74」とスコアを落とし35位で終えた。10年後のことしは右肩上がりに進みたい。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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