イラン、中部フォルドゥでウラン濃縮設備を増設=IAEA報告書

Francois Murphy

[ウィーン 13日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)の報告によると、イランは中部フォルドゥの施設でウラン濃縮用遠心分離機を増設した。

ロイターは12日、外交筋の話として、イランが先週採択されたIAEAの決議を受けて2カ所の地下核施設でウラン濃縮活動を強化していると報じていた。

IAEAは5日、イランに対し、IAEAとの協力を強化し、査察官の受け入れ拒否を撤回するよう求める決議を採択した。

IAEAが加盟国に送った機密報告書によると、イランは9日と10日にフォルドゥの施設で遠心分離機を連ねたカスケード8基を向こう3─4週間で設置すると通知。

IAEAは11日にカスケード2基で遠心分離機の設置が完了し、4基で設置が進行中であることを確認した。

イランはまた、中部ナタンズの施設でカスケード18基を設置する計画を通知した。報告書によると、設置時期に関する情報はない。

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