岩手・宮城内陸地震から16年 一関の団体、当時の避難所で伝承

謎解きゲームで被害状況や教訓を学ぶ子どもたち=一関市厳美市民センター山谷分館

 最大震度6強を記録した岩手・宮城内陸地震から14日で16年。大きな被害を受けた一関市厳美町の厳(いつく)し美(うつく)しの里協議会(小岩次男会長)は、当時避難所となった地元の市民センター山谷分館を拠点に防災学習や教訓の伝承に励んでいる。15日には地震に関する資料展示室を開設する。記憶の風化が懸念され、地震後生まれの子どもが増える中、命を守るすべを未来につなぐ。

 「地震が来ました。皆さんは何を持って逃げますか」。8日開かれた防災学習イベント。講師を務めた一関防災設備の消防・防災セミナーコンシェルジュ、佐々木由美さん(59)が市内の児童ら12人に問いかける。

© 株式会社岩手日報社