愛犬がシニア期を迎えたとき、体の変化やできないことが少しずつ増えていく姿に寂しさを感じてしまうかもしれません。
こんなとき、犬の老いをどのように受け入れてあげるとよいのでしょうか。
「犬が老いるとみられる変化と寄り添い方」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。
犬の「老化」は避けられない
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174168079740912203/origin_1.jpg)
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は人よりも早く年をとるといわれています。
シニア期を迎えた犬たちは「老化」によって体にさまざまな変化がみられるようになりますが、この老いを避けることはできません。
犬の老化のサイン①体の外見的な変化
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174168092056863380/origin_1.jpg)
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ではここからはシニア犬にみられる老化のサインについてみていきましょう。
シニア犬になると毛色を作る細胞の働きが弱くなり白髪が目立つ、核硬化症や白内障で目が白くなる、角質の新陳代謝が悪くなって鼻がカサカサに乾きやすくなる、歯が黄ばむといった外見的な変化がみられます。
そのほかでは、運動量や筋肉量の低下からお尻が小さくなることも犬の外見的な老化のサインといえるでしょう。
犬の老化のサイン②行動の変化
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174168089914180602/origin_1.jpg)
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
シニア犬になると運動量や筋肉量の低下、視力や聴力の低下、関節の痛みなどから運動機能が低下して、段差や階段につまづいたり上がれなくなる、寝ている時間が多い、壁にぶつかる、呼んでも反応がないなど、これまでの行動に変化がみられやすくなります。
犬の老化のサイン③心の変化
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174168126764680150/origin_1.jpg)
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
シニア犬は、視覚・聴覚などの感覚の衰えや体の不調、慢性的な痛みなどから頑固になる、人恋しくなる、寂しがる、甘えるといった心の変化がみられることがあります。
これは、犬自身が感じている体の変化や違和感であったり、できなくなったことが増えてきている不安感などから誰かにそばにいてほしい、かまってほしいという犬の気持ちが考えられます。
シニア犬の老いへの寄り添い方
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174168139329405277/origin_1.jpg)
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
シニア犬は若い頃のように動いたり反応をすることが苦手になってきます。
愛犬の老いを感じたら、無理をさせずにそのコのペースに合わせて寄り添ってあげることを心がけましょう。「大丈夫だよ」「いいこだね」と優しく声をかけたり体を撫でてあげるなど、できるだけおおらかに接してあげるとよいですね。
考えたくないことではありますが、愛犬と一緒に過ごすことのできる時間は限られています。どうかこの時間を大切になさってください。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください