フジクラのニューモデル、こんどはパープル? 早速投入の阿部未悠は「いいシャフトが見つかった」

早速新シャフトを投入です(撮影:米山聡明)

<ニチレイレディス 事前情報◇14日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6584ヤード・パー72>

大会開幕前の練習場で、フジクラ『スピーダーNX』の新作とみられるシャフトを発見した。

何人かのプロが見なれないパープルのシャフトをテストしている。よく見るとそこには『NX』の文字が。これまでにブルー、グリーン、ブラックが発売されていることから新シリーズと思われるが、フジクラの担当者は「まだ詳細は明かせないんです…」と口ごもる。

そこで今大会から早速、実戦投入を決めた阿部未悠に新シャフトのフィーリングを聞いてみた。元々、同社の『ベンタス TRレッド』の「50R」をチップカットして使用していたが、「暖かくなってきて、振れるようになってきたので少し物足りなさがあった」と“衣替え”を決断。「新しいシャフトを試してみたら『シャキッ』と振れるようになった」と、フィーリングがばっちりとハマった。さらにフェーダの阿部にとって、シャフトにはほどよいつかまりを求めており、「ヘッドが戻ってこないものはあまり好きではないので、いいシャフトが見つかったなという感じ」とイメージ通りのボールを打てているようだ。

また、木村彩子も今大会から投入したうちのひとりで、5番ウッドに新シャフトを挿入した。かつては同社の『スピーダーエボリューションⅦ』を使っていたが、「5番ウッドがつかまり過ぎることがあったので、(担当者へ)相談したところ、『新しいシャフトは走り過ぎない』と聞いたので入れてみました」。そして「もともと先調子が好きでしたが、そこを取り入れつつ走り過ぎない完璧なシャフトだと思います」と絶賛する仕上がりだ。ドライバーと3番ウッドもテスト中で、今後は”紫一色”に染まる可能性もありそう。

詳細は不明だが、女子プロの感触を総評すれば、「ほどよくつかまる」シャフトと言ったところか。今後もテストをするプロが増えそうな予感が漂う。アマチュアの救世主にもなりそうな逸品の続報が待たれる。

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