維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…小池知事側に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

「割って入るのは難しい」と明かしたそのうらは…(「日本維新の会」の藤田文武幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

恥ずかしい連中だ。

都知事選で独自候補擁立を断念した日本維新の会。藤田文武幹事長は12日の会見で「知名度も実績もある方々に割って入って戦うのは厳しい」と語っていた。よほど悔しかったのか、地域政党・大阪維新の会の横山英幸大阪市長は、知事選出馬に際し立憲民主党を離党した蓮舫参院議員についてXでこうディスった。

〈立憲民主党のシンボルのような存在なのに社民党や共産党と組むために離党するのは残念です〉

この主張はほぼ難癖だ。国と違い地方自治体では、首長と議会議員を共に住民が直接選挙で選ぶ。特定の党派に偏らず、広く住民からの支持を得るため、首長選の候補は無所属での出馬が一般的。実際、維新だって2021年の横浜市長選の際、当時所属していた松沢成文参院議員の離党と無所属出馬を容認していた。それだけに、横山市長のXには〈無所属が普通や〉〈めっちゃ恥ずかしい投稿〉と批判が殺到しているのだ。

レベルの低さを露呈した格好だが、知事選で候補擁立断念に至る過程でも維新はやらかしていた。陳腐な取引を現職・小池知事側に持ちかけたのだ。

「ウチが候補を立てると小池さんの票を食うから、擁立しないことこそが彼女にとってプラス。だから『擁立しない』をカードに小池サイドに取引を打診した」(維新幹部)

一体、何を引き出そうとしたのか。小池知事が率いる都民ファーストの会の関係者がこう解説する。

「来年の都議選で維新が候補を立てる選挙区で、都ファは擁立しない、という内容でした」

確かに、知事選で維新が擁立を避けることで小池氏を利する面はあるだろう。とはいえ、それを条件に来年の都議選で都ファに選挙区のすみ分けを求めるのは虫が良すぎないか。「バカバカしい話だ」と切り捨てるのは都ファ幹部。こう続ける。

「知事選で維新が擁立しても、知事が落選することはあり得ない。立てたければ『どうぞご勝手に』だ。そんな安い条件で都議選でのすみ分けに応じるわけがないでしょう。有力な知事候補を立てる力もないくせに『擁立しないから見返りをよこせ』とは。取引にならないので無視しました」

あまりにも維新はダサすぎる。

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