暑さピーク 京都など35℃以上の猛暑日 関東でも今年初めての猛暑日の可能性

14日(金)の予想最高気温(ウェザーマップ)

 列島は季節外れの暑さに見舞われているが、きょう14日(金)が今週の暑さのピークになりそうだ。きょう(金)は、30℃以上の真夏日が九州から東北にかけて続出し、今年最多になる見込み。京都など35℃以上の猛暑日になる所もありそうだ。一方、南西諸島は、引き続き、梅雨末期の大雨に警戒が必要になる。
 暑さのピークを過ぎても、来週にかけて多くの所で30℃前後の蒸し暑い日が続きそうだ。

梅雨入り前の京都などで猛暑日 東京都心も今年一番の暑さ

14日(金)午前11時までの最高気温(ウェザーマップ)

 日本の上空には暖かい空気が充満している上に、九州から東北にかけて強い日差しが照りつけている。このため、きょうも各地、ハイペースで気温が上がり、午前11時現在の最高気温は、大子(茨城)で33.2℃、鳥取や上里見(群馬)で33.0℃など、全国の182か所ですでに30℃を突破している。東京都心も今年最も早いペースで気温が上がり、午前10時33分に30℃に到達、すでに今年一番の暑さになっている。

14日(金)の予想最高気温分布と熱中症予防のポイント(ウェザーマップ)

 このあと、さらに上がり、仙台でも30℃と今年初めての真夏日、名古屋で33℃、広島や松江、東京都心で32℃など今年一番の暑さが続出する見込み。真夏日の地点も今年最多になりそうだ。さらに京都では35℃など猛暑日の所があり、関東でも今年初めて35℃以上の猛暑日になる可能性がある。夏本番の暑さ対策を心がけ、熱中症には一層、気をつけたい。

沖縄・奄美 梅雨終盤の大雨に警戒

14日(金)午後4時と15日(土)午前4時の沖縄付近の雨雲の予想(ウェザーマップ)

 一方、南西諸島は、梅雨前線がここ何日も停滞し大雨になっているが、先ほど、沖縄本島で1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表された。
 あす(土)にかけても、非常に激しい雷雨になる所があり、さらに雨量が増える見込み。ここ数日の大雨で地盤の緩んでいる所があり、土砂災害の危険が高まりやすい。あす(土)にかけて、土砂災害や低地の浸水、河川の増水に警戒が必要だ。本州付近も、午後はごく狭い範囲だが、天気の急変に注意が必要になる。

暑さのピーク過ぎても熱中症注意

全国の週間予報(ウェザーマップ)

 あす(土)は西日本の太平洋側沿岸部を中心に、あさって(日)は東・北日本で雨が降る見込み。17日(月)以降も九州や四国はくもりや雨の所が多く、18日(火)ごろは九州南部を中心に大雨になるおそれがある。そのほかの地域も日差しが少ない日が多くなりそうだ。ただ、最高気温は30℃前後まで上がる所が多く、湿度は上がり蒸し暑さはアップする予想。暑さのピークを過ぎても、熱中症対策は欠かせない。

(気象予報士・丸田絵里子)

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