傑作アメコミ『ウォッチメン』アニメ版、予告編が公開 原作を忠実に再現

アメコミの傑作『ウォッチメン』のアニメ版予告編が6月14日に公開された。

この『Watchmen Chapters 1 & 2』と題した予告編は、Warner Bros. EntertainmentのYouTubeにて公開。

概要欄には「Catch Watchmen Chapters I & II, a faithful animated adaptation of the iconic graphic novel!」と、原作に忠実なアニメ化であることを謳う文言も添えられている。

後のアメコミ作品に影響を与えてきた傑作『ウォッチメン』

『ウォッチメン』は、『バットマン:キリングジョーク』や『フロム・ヘル』などでも知られるアラン・ムーアさんが原作のアメリカンコミック。

冷戦の時代を舞台に、「もし、ヒーローが実在したら? 」という疑問を元にしたパラレルワールドを、リアリティある筆致で描写。

コミックでありながらSF文学の最高峰であるヒューゴー賞を受賞。米『TIME』誌の長編小説ベスト100にも選ばれている。

2009年にはザック・スナイダー監督によって映画化。2019年には、現代を舞台に原作の後の世界を描いたドラマ版が制作。

ドラマ版は第72回エミー賞にて、主演女優賞や脚本賞をはじめ、11部門を受賞した。

これまでも報じられてきた『ウォッチメン』アニメ化企画

Warner Bros.は、2017年に『ウォッチメン』のアニメ化企画を発表。2023年には、2024年に公開予定と報じられていた。

YouTubeの動画では、原作のシーンを3Dアニメーションで再現している様子が確認できる。

『ウォッチメン』は2008年に、『Watchmen: Motion Comic』という表題でコミックのコマを動かし音声を乗せた作品が公開されていた(現在は非公開)。

また、『ウォッチメン』の劇中に登場する漫画『Tales of the Black Freighter』が短編アニメーションとして、2009年のザック・スナイダー版の特典映像と、アルティメット・カット版に収録されていた。

今回のアニメ化は、原作に忠実な作品としては初のもの。『Watchmen Chapters 1 & 2』は近日公開予定となっている。

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