フィリップ・K・ディック作品の装幀アートを展示 土井宏明が初の個展

アーティスト/アートディレクター・土井宏明さんの初の個展「OFF WORLD 土井宏明展」が、6月14日〜7月14日(日)まで開催される(期間中の木曜~日曜に開廊)。

会場はQUIET GALLERY TOKYO(神保町)。入場は無料。

フィリップ・K・ディック作品の装幀イメージアートを展示

本展では、早川書房から出版されているフィリップ・K・ディックさんのSFシリーズの装幀イメージアートを基軸に、全46点を展示している。

黒を背景に印象的なグラフィックが施された作品、シルクスクリーンプリント、本展のためにカラーやプリント素材の組み合わせを変えて再構築した作品を鑑賞できる。

グラフィックをアルミ板やホログラムシートにプリントし、フィリップ・K・ディックさんの近未来SFの世界観との融合を図った、新たな作品も展示されている。

また、開催期間中は会場およびネットショップ(BASE)で、オリジナルTシャツ(2種)を発売している。

名作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』などの装幀を手がける土井宏明

土井宏明さんは、1967年千葉県生まれにアーティスト/アートディレクター。桑沢デザイン研究所(ビジュアルデザイン専攻)を卒業後、有限会社ポジトロンを設立した。

映画『ブレードランナー』の原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をはじめ、SFの名作家であるスタニスワフ・レムさんの『ソラリス』の装幀アートディレクションなどを担当してきた。

そのほか、医薬品、化粧品、菓子、飲料などのデザイン、音楽作品のジャケット、多数のマーチャンダイズのアートワークを担当。

近年は商業施設や病院のグラフィック、サイン計画(店舗や施設の案内表示)のデザインなども手掛けている。

©Hiroaki Doi

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