バレーボール女子日本代表に6大会連続切符の吉報 エース古賀紗理那「パリ五輪は厳しい戦いになる」「うれしい」も視線は先

古賀紗理那

日本バレーボール協会は14日、北九州市で開催されているネーションズリーグの13日までの試合結果を受けて、女子日本代表が7月に開幕するパリ五輪の出場が決まったと発表した。2004年のアテネ大会から6大会連続。今後15日にセルビア、16日に米国との対戦を残しているが、両戦で敗れた場合でも世界ランキングで五輪出場圏内をキープする。

主将でエースの古賀紗理那(NEC)=熊本県大津町出身=は「昨日はカナダに負けてしまったが、パリオリンピックの出場権獲得がVNLでの目標だったので、素直にうれしい。眞鍋監督から話があったが、残りの2試合の結果次第で世界ランキングが変わるので、気を引き締めて戦っていきたい。パリオリンピックは厳しい戦いになると思うが、チーム全員で戦うことができるようにいい準備をしていきたい」とコメントした。

昨年秋に東京で行われた五輪予選では、出場権まであと1勝に迫りながらも逃した日本。今回のネーションズリーグの1次リーグが終了した6月17日付の世界ランキングでアジア最上位か、出場権を得ていない国の中で上位3チームに入ることが条件だったが、厳しい状況を打破した。

男子に続きパリ行きの切符を獲得。12年のロンドン五輪で獲得した銅以来の表彰台を狙うほか、1972年ミュンヘン以来、52年ぶりとなる男女同時メダルを目指す。

過去の五輪で女子日本代表はバレーボールが初めて採用された1964年の東京大会で金メダル。68年のメキシコ、72年のミュンヘン大会では銀メダルを獲得し、76年のモントリオールで金メダルに返り咲いた。その後は84年ロサンゼルス大会と2012年のロンドン大会で銅メダルに輝いている。前回東京大会は10位にとどまった。

◆女子日本代表の五輪成績

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