バレーボール女子日本代表、パリ五輪出場決定 古賀主将「素直に嬉しい、いい準備をしていきたい」

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残り2試合の結果に関わらずパリ五輪確定

日本バレーボール協会(JVA)は14日、世界ランキング7位の女子日本代表がパリオリンピックの出場権を獲得したことを発表した。JVAは「国際バレーボール連盟(FIVB)およびバレーボールワールド(VW)より、女子日本代表が出場条件を満たしたと通知を受けた」とした。

FIVBおよびVWが昨日のバレーボールネーションズリーグ(VNL)全試合が終了した時点でFIVB世界ランキングのポイントに関する計算を行った結果、日本は予選ラウンドの残り2試合(15日・セルビア戦、16日・アメリカ戦)の結果にかかわらず、世界ランキングによりパリ五輪出場権を獲得することが判り、JVAに通知された。

キャプテンの古賀紗理那選手及び眞鍋政義監督のコメントは以下の通り。

○キャプテン・古賀紗理那選手コメント
「昨日はカナダに負けてしまったが、パリ2024オリンピックの出場権獲得がVNLでの目標だったので、素直に嬉しい。眞鍋監督から話があったが、残りの2試合の結果次第で世界ランキングが変わるので、気を引き締めて戦っていきたい。パリオリンピックは厳しい戦いになると思うが、チーム全員で戦うことができるようにいい準備をしていきたい」

○眞鍋政義監督コメント
「2年半前に日本代表監督に再就任し、パリ2024オリンピックの出場権を獲得することが一番の目標だったので、まずは目標をクリアして安堵している。出場権獲得までの3年間は長かった。昨年(のパリ五輪予選は)悔しい試合で出場権を獲ることができなかったので、今年のVNLに懸けていた。VNLでは1戦目からトルコに勝利するなど、ポイントを稼ぐことができたので、選手やスタッフには感謝している。

出場権獲得のターニングポイントは再就任1年目だった。東京2020オリンピックのあとチームを引き継いだとき、(日本は)世界ランキング9位(266ポイント)だった。そこからどのようにパリオリンピックの出場権を獲得するかを考えるなかで、2022年のVNLで世界ランキングを上げるしかなかった。オリンピックの翌年はどの国も若い選手を起用するためそこがチャンスだと思い、我々は勝ちにこだわってスタートダッシュをした。

さらに同年の女子世界選手権を経て50ポイントを稼ぐことができ、最終的には6位(316ポイント)まで上昇することができたので、今思うと1年目の50ポイントの貯金が大きかった。まだVNLの試合は残っているが、次戦のセルビア戦に勝ち、東京オリンピック金メダルのアメリカにも勝って、ファイナルラウンドやパリオリンピックに向かいたい。まだパリオリンピックの目標は決めていない。選手やスタッフと話し合いながら最終的な目標を決め、その目標に向かって挑戦したい」



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