「生成AI作の画像か知りたい」約90% 生成AI画像の活用で考慮すべきポイントは【iStock調査】

ゲッティイメージズが運営しているストックフォトサービス「iStock」は、生成AIによるビジュアルをマーケティング活動に使用することが中小企業に及ぼす影響について調査した。本調査は、オーストラリア、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、シンガポール、英国、米国など25ヵ国3万人以上を対象としている。

約90%が生成AIが作成した画像かどうかを知りたい

調査結果によると、約90%の人が、画像がAIを使用して作成されたかどうかを知りたいと回答している。また98%の人が、「本物」の画像や動画は信頼を確立する上で極めて重要であると回答している。

調査の上、iStockのビジュアルコンテンツ専門家は、AI生成画像をマーケティングに取り入れる際に考慮すべき重要なポイントとして、次のように見解を発表している。

AIが生成したビジュアルは、プロジェクトに適しているか?

顧客や訴求したいメッセージ、目標に最も適したフォーマット(画像または動画)かどうかを含め、ビジュアルのタイプ(AI生成、ユーザー生成コンテンツ、ストック)を検討したほうがいい。

調査結果によると、消費者の98%が、「本物」の画像や動画は信頼を確立する上で極めて重要であると回答。顧客との信頼を築くことが目的の場合、ユーザー生成コンテンツやストックコンテンツのほうが関心を引くのに効果的な可能性があることを示している。

AIが作成した画像であることを明記しているか?

特にオンライン戦略では透明性が重要。顧客が惑わされないように、AIが生成したコンテンツには明確にラベルを付けたほうがいい。

AIが生成した画像は、法的に問題がないか?

使用するAI画像生成ツールが、法的に保護された要素を含み、ビジネスにリスクをもたらす可能性のある画像を生成しないことを確認する。

【調査概要】
調査期間:2022年7月〜2023年9月にかけて4つの調査を実施
調査対象:1調査あたり18歳以上7,500名
調査対象国:オーストラリア、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、シンガポール、英国、米国など25ヵ国

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