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キックボクシングの全国大会「DEADHEAT」が先月26日に茨城県水戸市で開催され、湘南台中学校3年生の横山琉希(るき)さん(14)が49キロ級で初のタイトルを獲得した。
同階級には、全国で優秀な戦績を修めている実力者8人がエントリー。今年2月、同市で予選会が開かれ、トーナメント戦で勝ち抜いた横山さんが前チャンピオンの阿部一心さんへの挑戦権を手にした。
横山さんはトーナメント戦で、正確なパンチや的中しやすいキックなど、練習の成果を示すことができ、「タイトル獲得への手応えを感じた」という。3月下旬には腰を故障し、調整がうまくいかず不安が芽生えたが、臨んだ阿部さんとの対戦では1ラウンド目から攻めの姿勢を見せた。
「ラッシュを多く繰り出して、相手より精神的に優位に立つことを心掛けた」と横山さん。2ラウンド以降も勢いを保ち、ストレート勝ちでベルトを手にした。
3歳の頃から成長ホルモン系の病気を抱え、小学4年生まで入退院を繰り返した。その後は登校できるようになったが、社会生活に馴染む精神面を鍛えるため、母親の勧めもありキックボクシングを始めた。「ジムや家族など、支えてくれた人たちへの恩返しができてよかった」と話した。
現在は国際競技空手協会主催の国際大会日本代表の選考会に向け、毎日のトレーニングに励む。「目標は世界大会で優勝すること。これからも応援してもらえたら」と意気込みを語った。