ソフトボール 全国優勝を市長報告 宮前平中2人県選抜で活躍 川崎市宮前区

優勝メダルを見せる3人

ソフトボールの都道府県対抗全日本中学生女子大会で今春、神奈川選抜チームが初優勝を果たした。同チームの川崎市出身メンバー3人が5月31日、川崎市役所を訪れ、福田紀彦市長に優勝の喜びを報告した。

市内から選ばれたのは草地結菜さん(投手・宮前平中3年)、田村美遥さん(右翼手・同)、津田美歩さん(中堅手・西中原中3年)。昨年8月の選考会で選ばれた3人は、12月から県選抜チームで練習し、3月に岐阜県揖斐川町などで行われた大会に出場。チームは相次ぐ接戦を制し、決勝は大阪選抜を相手に、延長10回をサヨナラ勝ち。県選抜として同大会初優勝を飾った。

元気で仲の良さが際立っていたという県選抜チーム。市長表敬では田村さんが代表して、「お互いに切磋琢磨し、時に相談し合いながら、全国優勝という最高の結果を得られた。選抜の一員としてチームのみんなに出会えたことは一生の財産」と結果を報告。福田市長は「優勝しないと見えない景色が見えたと思う。次なる目標に向かって頑張って」と称えた。

全力で戦う楽しさ実感

宮前平中の2人は、ソフトボール部で日頃から汗を流す仲だ。同じ選抜チームにいたことは「心の支えだった」と共に振り返る。大会では「全力で戦っている仲間と一緒に試合できる楽しさがあった」と草地さん。現在は部活でもその気持ちを生かしているという。

しかし「県選抜の優勝はもう過去の栄光。次に目指すのは、部活での全国大会出場」と2人は声を揃える。昨年、県新人戦で27年ぶりの優勝を果たした同部には、今春、新入生8人が入部。着実に力をつけ続けている。6月から始まる予選に向け、田村さんは「私たちの代で記録を塗り替えたい」と意気込んでいる。

左から全国大会時の草地さん、田村さん=保護者提供

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