「イオン大田店」（島根県大田市）は6月14日、リニューアルオープンした。
同店が立地する島根県大田市は、人口約3万2800人、約1万3300世帯が居住しており、2028年推計人口約2万9800人に減少が予測されている地域。居住者は、50歳以上の人口構成が約60％、中でも70歳以上の人口構成が約32％と全国平均より10％以上高く、共働き世帯が全国平均より少ない。
そこで、高齢者が多い地域ではあるものの新たな需要を取り込むため、最新の売場や商品、買物体験を提供することで、地域とさらに共生し、顧客にやさしく、新たな暮らし、新たなメニューが見つかる店へと進化していく。
＜地場産品コーナー新設＞
野菜・果物売場では、産直売場を拡大して「イオン大田店 地場産品」コーナーを新設。大田市特産の「石見銀山アスパラガス」「温泉津 アムスメロン」、大田市ぶどう生産組合の「デラウェア」を取りそろえるほか、「JAしまね石 見銀山地区本部」協力のもと、大田市産の米や「石見銀山生そば」などの加工品を展開する。
出雲市場直送野菜や美郷町の野菜・果物、多気町のいちじく加工品を販売するなど、一年を通して島根県の旬の野菜や果物、特産品を取りそろえる。旬の果実ギフト売場を拡大し、大田市特産のアムスメロン・アールスメロン・デラ ウェアぶどう・シャインマスカットなど、地場商品を中心に取り扱う。
＜魚総菜「魚魚炎」＞
魚売場では、地場鮮魚を中心に対面で毎日提供するほか、地元「大田市 産真あなご」の原料を使用した天ぷらや、山陰沖で獲れた「のどぐろ」「あじ」「にぎす」を原料とした唐揚げのほか、焼魚、煮魚などを扱う魚総菜売場「魚魚炎（ととえん）」を新規で展開。魚屋の鮨コーナーでは、山陰境港産紅ズワイガニのにぎり鮨や海鮮丼を新たに用意する。
＜タスマニアビーフなど常設＞
子育てファミリー層向けに豚肉や鶏肉のジャンボパックのコーナーや、トップバリュ「タスマニアビーフ」のステーキコーナーを常設展開。すべて4等級以上でイオンが厳しく選定し、国内指定農場で育った黒毛和牛「トップバリュ 匠和牛」の希少部位ステーキも取りそろえる。「隠岐牛」「石見ポーク」などの地元ブランド肉も新規導入した。
＜地域最大級の冷食売場＞
簡便需要が拡大している冷凍食品では、保存に便利なペット用の冷凍食品まで約1200品目以上をラインアップする。フローズンスイーツコーナーを新規で取り入れ、地元大田の春光園「ほうじ茶ジェラート」、さんべ温泉そばカフェ湯元「そば屋のジェラート」などの地元スイーツを新たに販売する。
元イタリアンシェフが手掛ける本格手作り冷凍ピザ「La Camera」を拡大し、「のどぐろジェノベーゼ」「銀山地鶏の照り焼きピザ」などを用意した。
このほか、店内製造品も充実。もちもち食感の生地にこだわる「ピッツァソリデラ」、地元大田特産「あなご」を使用した「穴子天重」、地元郷土「角寿司」などを新規で取り扱う。
酒売場では、チューハイの売場を広げ、若年層向けにクラフトビールを充実。島根の日本酒やワイン、ウイスキーなども取りそろえる。
＜Sokko beauty＞
コストパフォーマンスの高い新コスメブランド「Sokko beauty（ソッコービューティ）」を販売開始。忙しく限りある時間の中で、いろんなコスメを使って「毎日、楽しく、自分らしい理想の姿を簡単に手に入れたい」という思いに応える。
ペットケアも拡大。健康に配慮したフードや国産プレミアムフード、グレインフリーフードなどの高品質品を増やすほか、保存に便利なペット用の冷凍食品も扱う。加えて、ペット家具を新たに取りそろえた。
＜衣料品SPAブランド「TVC」＞
ライフスタイルに合わせた「デイリーカジュアル」ファッションを拡大。ファミリー向けのデイリーカジュアルの売場では、イオンリテールの新たな衣料品SPAブランド「TVC」を展開。個性的でエッジの利いたファッション性の高い商品を中心にそろえる「セルフサービス EXPAND」も新たに導入する。メンズやキッズの品ぞろえも増やす。
また、暮らしと住まい、ライフスタイルをトータルに提案する「ホームコーディ」を一新した。構成品種ごとの売場から、使用シーンや用途による売場構成に変更し、顧客の暮らしに合わせたコーディネート提案を充実。イオンの強みである「食」に親和性がある「暮らし」のカテゴリーでは、レンジ調理用品や保存用品、料理の便利グッズなどで顧客の「タイパ」「コスパ」「スぺパ」を叶える。
■イオン大田店
所在地：島根県大田市長久町土江97
開業日：2000年10月31日
リニューアル日：2024年6月14日
売場面積：約9000m2
営業時間：1階食品7時～22時／食品以外9時～22時／専門店10時～21時
休業日：年中無休
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