【シニア猫との暮らし】24才のご長寿猫は、父親と”二人三脚のふたり暮らし”

猫の寿命が延び、"猫生"の半分は「シニア期」といわれる時代。まったりほっこりなシニア猫さんとの暮らしをレポートします。今回の飼い主さん&シニア猫は、福井県のFさんとまるちゃん(メス・24才)。父親とその愛猫まるの暮らしぶりを、娘であるフォトグラファーの二宮さやかさんがお話ししてくれます。

わが家で初めてのメスの猫。ゆる~く暮らしてご長寿猫に

若い頃は毛量が多く、”コロン”とした体形だったまるちゃん

今までオスの猫ばかりを迎えていたわが家では、愛猫まるが初めての〝女のコ〟です。
もともと猫好きの父ではありましたが、まるのコロンとした体形やツンデレ具合にメロメロで、携帯電話の待ち受け画面にするほどです。
まるを迎えた当初、家には先住猫がいました。
2匹の関係性などを考えて、しばらくはまるを車庫でお世話していましたが、先住猫が亡くなったのを機に、生活の場を車庫から室内に移しました。
日向ぼっこやゴハン、そしてブラッシング。好きなことを好きなときに、する・してもらうという、自由気ままなゆる〜い暮らし方をしているからでしょうか、とっても長生きしてくれています。

まるのことをとても大切に思っている父

寝ていることが多くなったまるちゃんは人の近くにいたがるので、寝床やフード、トイレなどを居間に集約させているそう。

とはいえ体の衰えは否めず、今や耳も遠く目もあまり見えていない、まる。
人の気配がないと不安からか大声で鳴いたり、父のことを捜すような素振りを見せたりするように。
父は「寝不足だ」なんて愚痴を言っていますが、外出しても「まるが待っているから」と帰宅を急いだり、少しでもまるの体調に不安があると、すぐに動物病院を受診したりしています。
父がどれだけまるのことを大切に思っているかがわかります。

お互いに支え合って、長生きしてね!

食はかなり細くなったものの、好物をちびちびとたべて穏やかに日々を過ごしているまるちゃん

母が亡くなり、私も家を出てからは、父とまるは〝二人三脚のふたり暮らし〟で、お互いに支え合っています。
まるは今24才。当然、父も年を取りました。
〝老老介護〟な状態で大変ではありますが、父の生き甲斐にもなっているようです。
たまに「このコがいなくなったら……」と悲しそうにボソッとつぶやく父のためにも、まるにはまだまだ長生きしてもらわないといけないですね!

出典/「ねこのきもち」2024年5月号『シニア猫と暮らして』
構成/marihey
※この記事で使用している画像は2024年5月号『シニア猫と暮らして』に掲載しているものです。

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