【独自】「笑ってるような顔」モペットで商店街爆走…女性警察官から逃走 ナンバー&ヘルメットなし“違法走行” 大阪市

大阪市で10日、原付バイクを爆走させる男とそれを追いかける警察官の姿をカメラが捉えた。通行人の至近距離を走り抜けるバイクは、一歩間違えれば事故を起こしかねない状況だった。

ヘルメット未着用…違法走行で商店街爆走

10日午後3時頃、大阪市・ひがし中通り商店街でカメラが捉えたのは、ペダル付き電動原付バイク「モペット」に乗る男が、女性警察官から逃げ回る逃走劇の一部始終だ。

「モペット」は、一見自転車のようだが、原付バイクのためスピードが出ると速度は速い。

日中の人通りの多い商店街を男は我関せずとばかりに、原付バイクのスピードを出して走行し、多くの通行人がいる中、隙間を縫うように走り抜けていく。

しかも男は道路交通法で定められている、ヘルメットの着用やナンバプレートの表示も守っておらず、完全なる“違法走行”の状態だ。

見つけた警察官が男を止めようと、必死に呼びかけるが、男は警察官の呼びかけに気付きながらも、スピードを緩める様子はなく、むしろ嘲笑うかのようにバイクのスピードを上げていく。

その場に居合わせた、ひがし中通り商店会の理事・小牟礼隆之さんは、警察官の焦る声を聞いたようで「待って!止まって!お兄さん待ってーって言う女性(警察官)の声が聞こえて。なんや!と思って店内から外を見たら、目の前を猛スピードで2台の自転車が走り抜けてた。『えっ!?』なって」と振り返る。

人が往来する交差点も速度を緩めず

日中の賑わう商店街で繰り広げられた“追跡劇”。ひがし中通り商店街は基本的に一方通行になっているが、原付バイクで爆走する男は一切お構いなしで、悪びれも無く、逆走する姿も見られた。

また、人が往来している交差点に差し掛かっても、速度を緩めず猛スピードで突っ切る男。

交差点では通行人と接触寸前の距離を通過しており、ほんの数センチ違えば接触していた可能性は否定できない。白昼堂々と違法走行をする原付バイクの姿に、目撃した通行人は一様にあ然とした様子だ。

さらに商店街を逃げる原付バイクの男は、通りがかった集団の通行人たちの横もスピードをつけて通過しており、監視カメラには先頭を歩いていた人が、あまりのスピードに驚いて避ける様子が映っていた。

迫る原付バイクに気がつかず、集団がもう少し横に広がっていたら、ここでもぶつかっていた可能性があるだろう。

警察官をからかうように「笑っていた」

逃走劇の一部始終を目撃した小牟さんは「ちょっと笑ってるような顔が映ったりしてたので。これ逃げれると思って楽しんでるなっていう」と、追いかける警察官をからかうようにも見えたという。

今回の危険行為について、小牟さんは「ルール無用で縦横無尽に走り回られると事故が起きたら危ない。危ない行為には変わりないので、ほんまにやめていただきたい」と話す。

その後、警察官の追跡もむなしく、原付バイクの男性は商店街を出て、猛スピードで走り去っていったという。
(「イット!」 6月13日放送より)

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