ケラーニ、パレスチナ/スーダン/コンゴの市民への援助のために約8,760万円集める

現地時間2024年6月13日にケラーニが、シングル「Next 2 U」を宣伝するTシャツの売り上げが、パレスチナの人々、そして戦争で引き裂かれたスーダンとコンゴ民主共和国の人々のために555,000ドル(約8,760万円)以上を集めたことを明かした。「この曲は保護について歌っています。パレスチナ、コンゴ、スーダンの人々のために機関ができなかったことです」とインスタグラムに投稿している。

ケラーニはさらに、「私たちがお互いに支え合っているようには、誰も私たちを支えてはくれません。私と私のチームは、この募金活動に参加してくれたみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。幸せなことに、ガザ、スーダン、コンゴの家族のために資金を集めながら、ヨルダン川西岸地区のアーティストたちを支援できたと言えます。幸せなことに、共にビジネスをしているコミュニティーに支えられていると言えます。幸せなことに、パレスチナの真実へ向けて高まる潮流の中で小さな役割を果たすことができています」と続けた。

そして、「私たちは共に無敵であり、私は皆さんにとても刺激を受けています。(米ワシントン)DCの街頭で、あなたのお金で、あなたの労働力と組織で、あなたの身体で、通常の業務を阻止してくれてありがとう」とメッセージを締め括った。このメモには、“I believe that we will win”(私たちは勝つと信じている)というフレーズと、パレスチナの人々への支持を示すシンボルとなっているスイカの絵文字も添えられていた。

この65ドルのTシャツはベツレヘムで作られ、ラマッラーでプリントされた。どちらもヨルダン川西岸地区にある。この募金活動はイスラエルと過激派組織ハマスの戦争が9か月目に突入する中で行われた。2023年10月7日にハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛け、1,200人以上が死亡、250人の市民が人質に取られたと当局が発表した。イスラエルの報復攻撃により、現在までに36,000人以上のパレスチナ人が死亡し、100万人以上が避難し、援助団体が近年史上最悪の飢饉と呼ぶ事態を引き起こしているという。

「Next 2 U」のミュージック・ビデオで、ケラーニはパレスチナの人々との連帯を前面に押し出し、パレスチナ系アメリカ人作家ハラ・アリヤンの詩と“インティファーダ万歳”というメッセージをオープニングで使っている。この映像には、パレスチナの旗を振り、クーフィーヤ・スカーフでアクセントをつけたスーツを着たシンガーとバックダンサーも登場する。このMVの最後には、イスラエルのガザ攻撃で殺害された“数千人の死亡した子どもたち”の名前をクレジットに含めるには長くなりすぎたため、アルジャジーラが提供したリストへのリンクを動画の説明文に含めたというメッセージで締めくくられている。

ケラーニはパレスチナの人々を支援するためにここ数か月間発言してきたアーティストの一人で、今年5月にインスタに投稿した動画では、戦争についてコメントしない“たくさんのフォロワーを持つ"仲間たちに対し、「発言できないの?最低だね……イスラエルはクソくらえ。シオニズムもクソくらえ。あんたたちの多くもクソくらえ」と非難した(現在は削除されている)。ラッパーのマックルモアが彼女の発言を支持しており、最近親パレスチナ的な抗議ソング「Hind's Hall」を発表した。この楽曲は、4月に学生たちが占拠した米コロンビア大学のハミルトン・ホールの建物にちなんだもので、ガザでイスラエル軍に殺害された6歳のパレスチナ人少女ヒンド・ラジャブにちなんで改名された。

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