台湾海峡に武力介入すれば耐え難い結果に 中国の軍事専門家指摘

 12日の環球時報電子版によると、米インド太平洋軍のサミュエル・パパロ司令官がシンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)の会期中に米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、同紙のコラムニスト、ジョシュ・ロギン氏に「中国が台湾侵攻すれば台湾海峡に『地獄絵図』を作り出して阻止する」戦略について明らかにした。中国の艦隊が台湾海峡を越えて台湾に「侵攻」した場合、米軍は「地獄絵図」戦略を実施し、数千隻の無人潜水艦、無人水上艦、無人機を配備して、台湾軍や米軍、同盟国の軍が全面的な反撃に出るための時間稼ぎをする、と語ったという。

 中国の軍事専門家、張学峰氏は11日、環球時報記者のインタビューに、米軍将校のこのような描写は中国に対する露骨な脅迫だと指摘、有人機であれ無人機械であれ、米軍が台湾海峡情勢に武力介入すれば、耐え難い結果を被ることになると述べた。

 「中国は無人機の開発面で米国より劣っているわけではない。それどころか多くの分野で米国に先行している。台湾海峡に数千隻(機)の無人潜水艦、無人水上艦、無人機を配備する能力と勇気が米国にあるなら、中国も同じように第1列島線、あるいは第2列島線にある米軍基地周辺に数千隻の無人潜水艦、無人水上艦、無人機を配備できる」、張氏はこう述べ、米軍がいったん台湾海峡に武力介入を敢行すれば、それが有人機であれ無人機であれ、米国は耐え難い結果を被ることになり、その行動は失敗に終わる運命にある、と指摘した。〔東京6月13日発中国通信〕

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