競泳自由形眞野秀成選手 初の五輪出場に内定 「自己新で決勝めざす」 伊勢原市

高山市長から花束が贈られた眞野選手

市内小稲葉出身の競泳・眞野秀成選手(セントラルスポーツ所属)が、パリ五輪における競泳男子リレー自由形の日本代表に内定。6月5日に市役所で高山松太郎市長を表敬訪問した。

眞野選手は3月下旬に行われた国際大会代表選手選考会の男子200m自由形で4位になり、パリ五輪の競泳日本代表に内定。初の五輪出場となる。

3歳から母親の影響で水泳を始めた眞野選手。大田小学校、伊勢原中学、湘南工科大学附属高等学校から日本大学へ進み、中学では背泳ぎと個人メドレーで全国大会にも出場した。一昨年の世界選手権メルボルンでは男子4×200mフリーリレーで5位になり、日本記録を樹立した。

悔しさバネに夢つかむ

東京五輪を前に背泳ぎから自由形に転向し、代表入りを目指した眞野選手。選考会では決勝で7位、0・6秒差で代表入りを逃していた。昨年のアジア大会で自己ベストを1秒更新し、個人でのパリ五輪出場も見えていたが、3月の選考会では調整不足で惜しくも個人での代表入りを逃した。選考会の前夜は緊張でなかなか寝付けなかったという眞野選手。「これが五輪のプレッシャーか」とあらためて実感。自身を「メンタルが弱く、マイナス思考」と評すが、「いろいろな事を考えすぎずにやろう」と自身を奮い立たせると語った。パリ五輪では個人での出場こそ逃したが「五輪出場は小学生からの夢。本番ではしっかり自己ベストを切れるようがんばりたい。決勝に残り、笑顔で大会を終えたい」と意気込みを語った。

憧れられる存在めざす

市内出身の先輩で、東京2020五輪競泳の日本代表にも選ばれた塩浦慎理選手については「小さい頃からお世話になった憧れの存在。アジア大会の代表で一緒になり「伊勢原の星」と言ってもらえた。しっかり結果を出し、自分も塩浦選手のように、憧れてもらえる存在になりたい」と話した。小学4年生から暮らす伊勢原については「静かで住みやすいまち。体を動かすことが好きなので、たくさん運動できたことで良い体が出来上がったのかもしれない」と振り返る。

高山市長からは「緊張せずリラックスして臨んでほしい。市を挙げて応援する」とエールが送られた。

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