【見田修一さん(見田元七商店/代表取締役社長) 】“美味しい鮮魚はおまかせあれ!”


【プロフィール】

見田 修一(みた しゅういち): 新潟市江南区(旧亀田町)で、明治22年から続く魚屋の5代目として生まれる。専門学校を卒業後、サラリーマンを経て、30歳で家業の見田元七商店へ入社する。魚の美味しさを広めるべく,仕入れにこだわっている。


ガタチラスタッフ:『新潟人205人目は、「株式会社見田元七商店」の見田修一さんです!時代のニーズに合わせながら、変化を恐れずにより良い商品を追求する見田さんに、これまでの歴史や魚の目利きのポイントなど様々なお話をお聞きしました♪素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

明治から続く、5代目の挑戦

──もともと家業を継ぐつもりだったのですか?

見田さん:他にやりたいこともあったのですが、いずれは家業を継ぐものだと思っていました。家族から特に言われたことはなかったですね。

──家業を継ぐことになったきっかけを教えてください!

見田さん:「継ぐなら若いうちに」と思っていたので、様々なタイミングが重なった30歳の時に入社しました。

──創業明治22年と歴史がありますよね…!

見田さん:私で5代目です。もともとは小売りも卸売りもする町の魚屋だったんです。戦前はドジョウを売ったり、イナゴの佃煮なども作っていたようですね。その後、高度経済成長期の頃から卸売りを主体に小売りもしていました。

──ドジョウもですか!?

見田さん:亀田はドジョウの産地であり、ドジョウの組合があったほど近郷から多くのドジョウを集めていました。昔は“ドジョウ列車”と呼ばれる列車が亀田駅から出ていて、県内外に出荷されていきました。

時代の変化とともに“魚屋も変わる”

──加工品の製造はいつから始めたのですか?

見田さん:私が入社する前から、加工部では「漬魚」の製造・販売を始めていました。「切り身魚の醤油漬け」や「味噌漬け」は、今でも続いている人気商品です。現在は通信販売も始めて、販路を広げています。

──それまでは店頭だけで販売していたのですか?

見田さん:店頭販売のほか、卸売りもしていました。通販を始めたことで客層も変わりましたね。通販で購入したお客様が来店するケースも増えて、それから個人のお客様への少量販売にも力を入れるようになりました。

──時代やニーズに合わせてどんどん変化していきますね!

見田さん:通信販売が良いきっかけになりました。業界全体が業者相手の箱売りだけでなく、ばら売りの対応を行うようになりましたし、“時代のニーズに応えることの大切さ”を感じています。変化していかないと続かないと思っていました。

魚好きをもっと増やしたい

──「見田元七商店」の特徴を教えてください!

見田さん:「鮮魚部」は、“新潟港で水揚げされた魚”“佐渡から運ばれてくる魚”をメインに取り扱っています。私も市場へ足を運んで、仕入れていますよ。「加工部」では、作り方を昔からほとんど変えず、“手作り”にこだわっています。

──お客様との印象に残るエピソードを教えてください!

見田さん:自信をもって仕入れている魚なので、お客様から「美味しかったよ」と喜んでいただけるのは本当に嬉しいです。「魚嫌いの子どもが食べるようになりました」という声もあって、食育に少しでも貢献できていたら嬉しいですね。

──「魚をもっと食べて欲しい」という思いはありますか?

見田さん:もちろんです。魚を滅多に食べない方や魚嫌いのお子さんがいる方には、“食べやすい品物”を案内するなど工夫をしています。お客様の食べた反応や喜んでいただけた様子を聞けると、その商品の良さを再認識できて、「良い魚を仕入れて、お客様に提供できるように」と気持ちがより一層入りますね。

──おいしい魚の見分け方はあるのですか?

見田さん:時季によっては、脂の乗る魚があります。見分け方は、“お腹の下部からしっぽの付け根にかけてコロンとしている魚”です。おいしい魚を食べたいときは、是非ご相談ください。

──お客様からはどんな注文が多いですか?

見田さん:秋から年末にかけては特に注文が多いですね。寒くなってくるとカニや鮭なども入荷するので、年末年始のご馳走などにオススメです。

──「見田元七商店」に任せれば安心ですね!

見田さん:用意した品物を気に入っていただき、一般のお客様から料理店の板前さんまで幅広い方にリピートしていただけるのが一番です。生魚は毎日相場が変わるので、余裕をもってご相談いただけると助かります。漬魚は一年を通して製造しているので、いつでもご購入いただけます。

──最後に、今後の目標を教えてください!

見田さん:どこの海も漁獲量は減少しているようですが、“取扱量はどんどん増やしたい”ですね。お客様に納得していただける魚を仕入れて、今以上に販路を拡大したいです。目の前のお客様に喜んでいただいて、他のお客様にもその輪が広がっていくようにこれからもおいしい魚を提供していきます。

\「見田元七商店」の商品は通販サイト「ガタ市」からも購入できます!/

【見田元七商店】
住所:新潟市江南区西町3丁目3番37号
電話:鮮魚部025-382-4100/加工部025-381-7855
公式ホームページ:https://www.mitamotoshichi.co.jp/

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