「山にお返しをしなくちゃいけない」奥多摩の“森”と“都民の水”を守る「森林隊」が奮闘!【アスヨク!】

ここは、自然豊かな東京都・奥多摩町(おくたままち)。

高く伸びた木が倒れる大きな音が響くなか、次々と木を切っているのは、二宮宗一(にのみや・そういち)さん(78)。

二宮さんたちがボランティアで行うのは、有地の森での間伐作業。その名も「森林隊」だ。

二宮宗一さん(78):
山を歩いていると結構荒れているんだよね。だからそれを直すっていうかお手伝いすることは無いかと思って。

この「間伐」の重要な役割のひとつが、“水を守ること”。

森は「水」を作り出す “天然のろ過装置”と呼ばれ、森の手入れがきれいな水を守ることにつながるという。

そしてこの“多摩川のはじまり”といえる場所にある「森」こそ、120年以上守られてきた都民の水のふるさとだ。

二宮宗一さん(78):
我々もそれに恩恵を授かっているわけだし、ちょっと手助けできればいいかな。水は大事!

しかし近年、持ち主の高齢化などにより手入れが行き届かない私有地の森が増加。そこで、二宮さんら森林隊が、ボランティアで「森」、そして「都民の水」を守っている。

二宮さんが、森林隊を続ける想いとは…。

二宮宗一さん(78):
色々と山にお世話になって、“お返しをしなくちゃいけない”と思って。歩けるうちは歩いてやりたいね。もう少し大丈夫だね。

森を通して“都民の水”を守る、山への恩返しの気持ちを込めた二宮さんの活動はあすも続く。(「イット!」6月12日放送より)

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