KBC女性記者 福岡県警第一機動隊に1日体験入隊

能登半島地震で奇跡の救出劇をするなど災害現場で救助活動にも取り組む福岡県警の第一機動隊。

この春、女性隊員が初めて入隊したことを受けKBCの女性記者が1日体験入隊に挑戦しました。

災害や水難事故などで人命救助をする福岡県警の第一機動隊。

過酷な現場を想定して、日々訓練を重ねる特殊部隊です。

この春、初めて女性副隊長が誕生し、女性警察官およそ10人も入隊しました。

男性隊員と同様の厳しい訓練を受けているのです。

今回一日体験入隊をしたのは福岡県警担当の松村かれん記者29歳。

バスケットボール歴10年という自称・体力自慢なのですが・・・。

松村記者かけ声「肩〜」指導する隊員「これじゃあ犯人はなかなか倒れてくれないのでしっかり上から」

まず体験したのは、警察官が犯人から抵抗を受けた場合に安全かつ効果的に制圧逮捕するための逮捕術。

練習を重ね、いよいよ対戦。逮捕術を専門的に取り組む男性隊員を相手に必死に立ち向かいますがなかなかうまくいきません。

松村記者は「きついです。こてんぱんにやられました。」と感想を述べていました。

続いては、災害現場などで人命救助するための「降下訓練」。15メートルの高さからロープを使って降りる訓練です。

「こわ・・・」「想像以上に急だ」松村記者降下を開始。

「1、2、1、2・・・」「ロープを左手は添えるだけで右手はしっかりと掴むという感覚が全然わからなくてちょっと降りるのに時間がかかりました、めちゃくちゃこわかったです」

隊員「テロに対応する専門部隊となっております特殊なスーツ、特殊なマスクをつけて活動しています」

松村記者「暑いです、とにかく」「手袋も二重で、服は三重で、靴も二重です。重いです」

防護服の着用体験で終わると思いきや・・・。

防護服でランニングすることに隊員号令「本日、最後の訓練になります。元気出していきましょう」

総重量およそ6キロの装備を身に着け、およそ8キロの盾を抱えての訓練です。

隊員による指導「頭に乗せない。頭に乗せない。上から石が落ちてきますよ」

松村記者は一日入隊した感想を「とにかくきついです、この盾が本当に重くてさっき、女性隊員の方が普通の顔してあげてましたけど私にはもう無理でした、女性にはなかなかきついと思います」と話しました。

いつ起こるかわからない災害。人々を安心安全に救うため、女性隊員たちは厳しい訓練を重ねています。

福岡県警第一機動隊中村典子副隊長(58)は「(男性と女性は)体力や体格も違うので、女性隊員は苦労はしていて一人一人努力はしている、個人個人の適性、能力、経験値を活かして登用していきたい」と抱負を述べていました。

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