中高一貫校でノロウイルスの集団感染 文化祭で提供の食品が原因か 生徒や保護者 約100人が感染 静岡

静岡県富士市の中高一貫校で、生徒など約100人がノロウイルスに集団感染していたことがわかりました。6月2日の文化祭で提供された食品が原因となっている可能性があるということです。

集団感染が明らかになったのは富士市にある富士見中学校・高校で、6月5日、生徒約50人が嘔吐や下痢などの症状を訴えて欠席しました。

また、登校していた生徒約50人からも同様の症状が確認されたため、保健所に連絡すると共に検査を行ったところ、検査を受けた生徒の約半数からノロウイルスが検出されました。

これまでに原因はわかっていないものの、感染した生徒はいずれも6月2日の文化祭に参加しており、模擬店で提供された食品が感染源になっている可能性があるということです。

学校によると、入院が必要な生徒はいなかったものの、保護者もあわせて100人程度が感染したと見られています。

今回の食中毒は比較的冬の時期に多いノロウイルスでしたが、雨が多くなるこれからの時期はO157やカンピロバクターなど細菌による食中毒に特に注意が必要です。

食中毒の予防のポイントをこちらにまとめました。

まず、調理器具やふきんはしっかり消毒する必要があります。

また、生肉は表面に細菌が付いている可能性もあり、洗うと周辺に飛び散ってしまうため、洗わないようにしましょう。十分に加熱すれば殺菌できますので洗う必要はありません。

さらに、食品は放置せず冷蔵庫などに保管しましょう。

厚生労働省などは食中毒と思ったらすぐに医師の診断を受けるよう呼びかけています。

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