【新日本】GLOBAL王者フィンレー 昨年NJCで敗れたSANADAに「お前が偽物だと知らしめてやる」

調印式に出席した王者デビッド・フィンレー(左)と挑戦者SANADA

新日本プロレス16日北海道・北海きたえーる大会でSANADA(36)との初防衛戦に臨むIWGP・GLOBALヘビー級王者デビッド・フィンレー(31)が14日、挑戦者を指名した真意を明かした。

フィンレーは5月福岡大会でニック・ネメスからベルトを奪回。体調不良により同シリーズを欠場していたSANADAを指名し、V1戦での対戦が決定した。

この日の調印式に出席したSANADAは「IWGP・GLOBALはできたばかりで、まだ歴史も浅いですし、色もついてないと思うんですけど。色がついてないところが魅力的で、ここは元IWGP世界ヘビー級王者のSANADAが巻いてGLOBALに色をつけたいと思います」とキッパリ。

「ALL TOGETHER」(15日、北海きたえーる)で復帰し、翌日の王座戦となるが「2年前も眼窩底骨折からの復帰戦でタイトルマッチやったんですけど。復帰戦で王者になれるほど甘くないと痛感したので、不安は正直あります。ただコンディションは休んだぶん、最高です」と豪語した。

一方のフィンレーは昨年3月の「NEW JAPAN CUP(NJC)」決勝戦で喫した敗戦が今回の指名理由だと説明した。「NJCで優勝したSANADAは何を変えた? ここに何をもたらしている?」と手厳しく言い放った上で「俺は会社のためではなく、本当に自分の愛することをやってきた。だからキングとしてここに君臨している。お前との戦いで、お前が偽物であると知らしめてやるよ」とバッサリ。「俺は直近で負けた相手にリベンジを果たしてきた。唯一借りを返していないのがSANADAにだけだ」と腕をぶした。

今年新設されたGLOBAL王座の方向性を示す上でも重要な一戦となる。フィンレーは「このベルトには色がついていないというコメントもあったが、今は俺の指紋以外はほとんどついていない状態だ。だからこそこのベルトを保持し続け、他のベルトと同等の価値のあるものに、俺が作り上げていく。それが何よりも大切なビジョンだと思っている」と高らかに宣言していた。

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