扶養内パートでは家事分担してくれないの?納得できない妻たちの叫び

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「専業主婦からパートの仕事を始める際に、今まで自分が100%担当していた家事育児をどのように夫と分担するとよいのか」という悩みが、口コミサイトに寄せられました。先輩ママたちの声をお届けするとともに、「家事9割削減宣言」の著書、KEIKO(唐仁原けいこ)さんに家事分担について聞きました。

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家事分担はすべきが大半!

――まずはママの声を紹介します。

■働き出したら地味にちょこちょこやるように
「私の夫は、私が働きだしたら、食洗機から食器を出してくれるようになりました。地味に助かります。あと、たまーにお風呂洗いもしてくれますし、トイレットペーパーの交換やシャンプーの入れかえもするようになりましたね。『…それだけ?』と思うかもしれませんが、地味に助かります(笑)…、地味にね(笑)」

■夫を頼れないなら、子どもを戦力に
「自分が働きだしたら大きな味方は子どもですよ。夫よりお願いしやすい(笑)。今はフルタイムなので子どもにだいぶ頼っていますが、パートの時はそれほど…」

■たまの料理と、ゴミ出し、子どものお世話
「週3でパートしています。夫はたまに料理、ゴミ出し、子どもの世話、掃除機などをやってくれます。ですが、もしこれがゼロだったとしても、不満には思いませんし、まぁ仕方ないよねと思います。パートではなくフルタイム共働きなら、有無を言わせずきっちり家事分担しますが(笑)」

■土日祝日の食事は夫の担当
「土日祝日の食事の準備は、夫の担当です(昼食と夕食)。これが非常に助かっています。私は料理が好きではないし、土日くらいは手を抜きたい。かたや夫は、土日くらい自分の好きなものが食べたい、ということだったので、夫に丸投げしました。料理した後のキッチンの片づけは私ですが、献立を考え、料理するより100倍マシです」

■家事の割合は8対2の割合
「扶養内パートだった時は、家事はほぼ私がしていました。フルタイム正社員共働きの時も、私8割、夫2割の家事負担です。実際、私が15分で終わる家事も、夫は不慣れで1時間かかったりするので、私がやったほうがよいかなと。とはいえ、私の仕事が猛烈に忙しい時も家事をするのに、夫は猛烈に忙しい時は家事一切しないとか、残業も私は夫と相談して調整するのに、夫は『今日遅いから』で済むのは納得いかないなーと思います」

■コロナ禍で在宅の夫が半分以上家事分担
「扶養内パート当時は、夫の稼ぎは私の10倍以上で夫の収入のみで十分生活できましたが、土日は家事をお願いしていました。今は私もフルタイムで働いて毎日出社。一方、夫はコロナで在宅勤務が多いので、半分以上の家事をお願いしています。さらに会社まで車での送迎もしてもらっています」

■主婦には休日はないから、収入格差があっても家事分担はすべき!
「例え収入格差があって、専業主婦や扶養内パートであっても100%の家事はしたくないです。家からゴミ置き場まで持っていく~など、小学生のお手伝い程度であっても、夫に家事、いえ!家庭生活に参加してほしいです。我が家は、毎日何かしら参加していますよ。だって労働者には労働時間や法定休日が決まっています。でも主婦にはない。仕事していない=休日ではない。何もしない自由な休日ってないですよね」

負担が多いと感じた時は、相談して夫婦で家事の見直しを

仕事をスタートすると家事と仕事の両立は大変ということも。家事負担の削減や軽減と分担について、KEIKOさんに聞きました。

「働き始めると、今までと時間の使い方が大きく変わります。今までのように家事はできないという相互理解が必要です。ただ、家庭内の家事分担について一概に『こうするべきだ』ということではなく、“夫婦でお互いの納得”が大事なのだと思います。

もし、自分の家事分担のウエイトが大きく、負担感が強い場合は、たまり溜まってから夫や家族に不満をぶつけるということではなく、素直に相談してみるのがおオススメです。

我が家の場合は、家事レベルを下げ、機械化できることは機械化し、その上で役割分担を夫婦で再考しました。
私は作業が忙しいだけでなく、段取りで頭が忙しく、いっぱいいっぱいになっていたのですが、その忙しさを夫は気づいていませんでした。気づいてくれるのを待つというより、困っているなら相談してみるというのが大事なことだと思います。

相談する時は、まず、今までのやっていた家事を書き出して、相手にもわかるように準備した上で、やらなくていいこと、機械化できること、夫が担当できること、外注する検討も含めて、家族の問題として一緒に考えましょう。
さらに、その話し合いの時には、できたら自宅ではなく、カフェや公園など場所を変えて、話したほうがお互いにいいディスカッションができると思います。

家事、育児、仕事のタスクを1人で抱えてしまうとキャパオーバーになっても当然だと思います。また、夫だけが頼り先ではないので、頼れる先をいくつも確保しておくといいですね。そして、家事は完璧にできないと割り切る気持ちも大事だと思います。
『なんで私ばっかり…』という風に感じる時は、ご自身が疲れている証拠です。少し休んで気持ちを落ち着かせてから、どうすればこの作業をお互い気持ちよく減らせるのか考えてみてはいかがでしょうか」(お話/KEIKOさん)

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家事負担のキャパオーバーや「なんで私ばかり…」というにならないように夫婦、家族で家事について話し合うことは必須ですね。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2022年1月の情報で、現在と異なる場合があります。

KEIKO(唐仁原けいこ)

PROFILE)
株式会社ライフキャリアcircle代表取締役。”女性が主体的に生きる”をテーマにしたラインコミュニティを主宰。11歳、8歳、4歳の3児のママ社長。仕事じゃなくて主婦業をやめる選択「主婦業9割削減を目指すブログ」がコロナ禍で話題に。著書に最新家電の導入や試行錯誤しながら削減していく様子を綴っている『主婦業9割削減宣言』(中央公論新社)がある。

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