横澤夏子「ただ褒めればいいわけじゃないんだな」 子どもに対する、良い“褒め方”とは?

相手が喜ぶツボを見極め、心から褒めてみよう!

テレビCMで見た、公文の体験学習に長女が行くことに。当日、先生と一緒にいろいろな問題に取り組んでいる姿を見て、私と夫は、「え、すごい。できるじゃん!」と、めちゃくちゃ褒めまくっていたんです。すると、先生に「お父さんとお母さんの褒め方でしたらバッチリです!」「ちゃんと褒めてもらって、楽しいと思えることが大事なんです」と言ってもらい、すごく嬉しい気持ちになりました。

同時に、褒め方を褒めてくれる人がいるんだ! と、先生の“神の上にいる神”みたいな視点に驚いたし、褒め方にも良し悪しがあって、ただ褒めればいいわけじゃないんだな、ということにも気づかされました。これまでの自分の褒め方を振り返ってみると、たとえば保育園に娘を迎えに行って、「お母さん、ブロック見て!」と言われた時に、「すごいすごい。ほら、行くよ!」と早く終わらせようとしていたなと。先生からも、「“すごい”が乾きすぎですよ」と言われました(笑)。以前、ママ友が「親の褒めに敵うものはない、一番子どもにいい効果がある」と教えてくれたこともあり、しっかり心に届くような褒め方をしたいと思うようになりました。

褒め方を褒められるようになるようには、まず、人が誰かを褒めることに敏感になること。そのなかで、素敵な褒め方をしてるなと思ったら、「すごいね!」のようにポジティブな言葉をかけてあげるといいのではないでしょうか。

たとえば、先日、保育園に子どもを迎えに行った時、先生が子どもに片付けをさせようと「お母さんに片付けられるところを見せてあげよう」と伝えていて。結果的に早く片付けが終わったし、私からも褒められるという、見事な言葉選びに感動しました。次からは声をかけたいなと思います!

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。2023年6月に第三子を出産。

※『anan』2024年6月19号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)

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