スケジュール調整もままならぬ現状から…大出瑞月が挑む“人生の好転”

予選会を通過して出場権した大出瑞月が9位発進(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ニチレイレディス 初日(14日)◇袖ヶ浦CC新袖コース(千葉)◇6621yd(パー72)◇晴れ(観衆2930人)

シード権がなければ、スケジュールを組むのは難しい―――。今季QTランキング72位の資格で戦う大出瑞月は苦悶の表情を浮かべる。

今週は、開幕3日前の11日(火)に行われた予選会でトップ通過してフィールド入り。2週前の「ヨネックスレディス」は予選会を経た上で、ウエーティングから繰り上がりで出場した。さらに、前週「宮里藍 サントリーレディス」の予選会にも出ており、「スケジュールが本当にひどい。今週は予選会の日が暑くて、ちょっと熱中症っぽくなっちゃった」と疲労が蓄積する中で5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。9位で発進した。

今大会の終了時点で、ツアーの出場優先順位を入れ替えるシーズン1回目のリランキングが実施される。現時点で稼いだのは3.80ptで中盤戦の出場権獲得には到底及ばないが、今大会を現在の9位で終えられれば、一気に獲得圏内に上がる出場濃厚の位置にまで上がる。

「主催者推薦から優勝した人はいない、とか言われたけど、そんな大口はたたけない。ちょっと周りと温度差あるなみたいな。そんなピンポイントで人生うまくいかないとも思っているので一日、一日というかもう一打、一打みたいな」と謙虚な姿勢を独特の表現で話す。スケジュール調整もままならない現状から“おさらば”できるかどうかは今週次第だ。(千葉県若葉区/石井操)

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