首位発進のカントレー 開幕前に新1Wへ変更

首位発進したパトリック・カントレー(左)※写真は24年「チューリッヒクラシックofニューオーリンズ」

パトリック・カントレーは4月「マスターズ」でアイアンをピンの新しい「ブループリント」に変更するという驚きの動きを見せた。それまで、カントレーは2017年に一般向けにリリースされたタイトリスト「718 AP2アイアン」を長年にわたり使用してPGAツアー7勝を挙げてきたのである。

ただし、ピンのアイアンのお試し期間は、そこまで長続きしなかったようで、先週の「メモリアルトーナメント」で、タイトリストの「718 AP2」アイアンに戻している。カントレーの手に馴染んだアイアンは、リーディングエッジがカスタムグラインドに仕上げられているという点で唯一無二であり、彼が好むインパクトでのターフの抜け感が実現するのである。

そして、今週のパインハーストにて、今度はドライバーをこれまで使用してきたタイトリストTSR2と同社の新しい「GT2」モデルを比較する、重点的なテスティングを実施した。

開幕前日の水曜に新GT2ドライバーの画像を自身のインスタグラムに投稿し、テスティングにおける勝者を明らかにした。用具契約フリーのカントレーはSNSを通じて、この新ドライバーをどれだけ気に入ったかについて多くを語った。

タイトリストの新1W「GT2」(GolfWRX)

リリースがまだされていないこの新ドライバーについて、PGAツアーのプロたちは異口同音に、飛距離とスピン量の一貫性が向上し、打音にミュートがかかったと述べていた。タイトリストのツアーレップ、J.J.ヴァンウェゼンベックがGolfWRX.comに明かしたところによると、高く打ち出し易く、寛容性が高いのに加え、アドレスでのヘッドの全体的な形状により、より多くのプロがGT2へ引き寄せられているとのことである。カントレーが変更したということもまた、タイトリストGT2が好評を博している証左と言えるだろう。

最新の用具変更の利を生かそうと目論んで開幕を迎えたPGAツアー8勝のカントレー。初日は6バーディ、1ボギーの「65」で回り、ロリー・マキロイ(北アイルランド)と並んで首位発進と好スタートを切った。初めてのメジャータイトルを取りに行く準備は整っている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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