タイトリスト新「GTドライバー」 試したPGAツアープロの感想は

タイトリスト「GT2ドライバー」(提供:GolfWRX, PGATOUR.com)

タイトリストは今週の「ザ・メモリアルトーナメント」(オハイオ州・ミュアフィールドビレッジGC)にて、月曜に新シリーズである「GTドライバー」(GT2、GT3、GT4)をお披露目した。選手たちがテスティングを行い、実戦で使用できる態勢を整えていた。

先代にあたる「TSR」シリーズが世に出たのは2022年だったため、興奮度の高さは明白だった。練習レンジでは、あちこちから新製品のテストを行う選手たちの会話が聞こえてくる。どのモデルが自分のスイングにフィットしているかを確認し、新しいセッティングをいじる中で、実戦投入するべきか否かの判断を下そうとしていた。

GolfWRX.comは現場で写真撮影を敢行しつつ、新GTドライバーの設計についての推測を巡らせた。新製品には心が躍るものだが、実際、PGAツアーの選手たちは、タイトリストの新ドライバーの第一印象について、何と言っているのであろうか。

選手たちから得たタイトリストGTドライバーシリーズに対する第一印象と打ってみた感想は次の通り。

リー・ホッジス
「これ(新GT2)は少し違う感じがするね。フェースでの弾きが少しだるい感じがするけど、それは僕にとって良い打感だ。それに、少し(初速が)速くなっている。ただ、全体的に見た目や機能としては基本的に同じ感じで、打音にちょっとミュートがかかった感じがするんだ」

「フェースでの弾きが少し違っていて、よりソリッドでキンキンしていない、ミュートがかったるい感じの音がするね。どう表現して良いのか分からないけれど、打感は最高だよ。ボール初速は速くなっていると思う。多分時速1マイルの違いかな。とにかく、前作と同じくらい良いか、少し良くなっている感じだね。僕はGT2モデルしかテストしていないけれど、これに真っしぐらだ」

ウィル・ザラトリス
「これは、今までで僕らが(タイトリストに)できる限り早く届けて欲しいと懇願したモデルだと思う。初めてテストしたのは確か12月初旬だったかな。かなりイケているのは、挿すだけで使えるところだね。全く同じシャフト、同じセッティングで試したら、即座にボール初速が1.5マイルもアップしたんだ。それはキャリーが6.5~7ヤード伸びるのと同じこと。自分の使っていた前のモデルであるTSRとGTを比較して気付いたのは、ミスヒットでそこまで外れないところだね。ツアーでは4~5ydの分散の違いは、フェアウェイからバーディを狙える位置につけるのと、フェアウェイを外し、レイアップしてパーを拾うまでの違いになり得るから」

「打感はアメージング。最初に打った時に一番印象に残ったのは多分、そこだったと思う。陶酔させるような、かなりソリッドな打感で、フェースから速く飛んでいくんだ。僕は湿った音が好きなので、いきなり完全無欠のミサイルみたいに感じたよ。これまでのところ楽しい体験になっている。多くの人たちに“いつクラブを替えるのか?どれくらいテストを重ねるのか?”と聞かれているけれど、僕はそのまま“これまで使っていたシャフトに新しいヘッドをつけただけで、キャリーが7yd伸び、左右の散らばりは4yd良くなったよ”と答えているんだ」

「ボール初速以外では、スピン量はこれまでと全く同じで、打ち出しも全く同じだった。ただキャリーが伸びて、より真っすぐ飛ぶようになった。夢想的セットアップみたいなものだね」

「僕ら選手の多くにとって、飛距離アップに関してできることって、かなり限られているんだ。でも、重要なのは平均飛距離であって、最長飛距離はそこまで重要ではない。ミスヒットでどれくらい飛んで、どれくらい真っすぐ行くかが大切なんだよ」

ウィンダム・クラーク
「これは(前のTSR3より)速いんだ。ボール初速は2~3マイル上がったように感じる。それって素晴らしいことなんだ。スピンも一貫性があり、それは我々の商売では言うまでもなく大きなことだから」

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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