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都知事選(20日告示、7月7日投開票)の告示まで1週間を切り、小池百合子都知事vs蓮舫氏の〝女傑対決〟がヒートアップしてきた。
2日前にようやく立候補を表明した小池氏は14日、都庁での定例会見で蓮舫氏の「都政をリセットする」発言に「(都民が)困るんじゃないですかね。これからもっと(都政を)良くしていきたい」と余裕の笑みを浮かべた。
一方、蓮舫氏は小池氏の定例会見と同時間に日本外国特派員協会で会見し、神宮外苑再開発の見直しや使途が明らかになっていない都の補助金について、「ブラックボックスを開けたい」と意気込んだ。
キャスター出身で共通項が多く、メディアで〝女傑対決〟といわれていることにも「男性同士の選挙でそんなこと言われますか。まだ日本のジェンダーは道半ば」と苦言を呈すなど、らしさを見せた。とはいえ、一騎打ちムードも告示前から「勝負はついた」との見方もある。
「連合東京が小池氏支援を事実上決定しました。前回の都知事選でも連合東京は小池氏を支援しており不思議ではないが、蓮舫氏に共産党が支援している点をことさらに批判しているのが大きい」(永田町関係者)
共産党は蓮舫氏を支援するビラを街頭などで先週から配り始めており、前のめりになっている。共産党の組織票は固められるものの支持の広がりを欠くとみられている。
小池氏はこの日、「連合東京さんからもご支援いただき、特に保守層のみなさんからエールをいただいてご支援いただける」「保守の人たちからはぜひ東京を守ってほしいという声をたくさんいただいている」などと述べ、保守色を鮮明に打ち出した。
「自民党への批判は避けられないものの、4月の衆院東京15区補選で受け皿となった維新や日本保守党が都知事選の候補者擁立を見送ったことが、小池氏にとっては追い風。共産党アレルギーが強いなかで、『保守vs革新』の構図にしたい戦略でしょう」(前同)
ともに公約は告示直前に発表する予定だが、小池氏は「18日が大安なので、その日に発表しようかなと思っています」とお日柄も選んでの〝保守路線〟で勝利を固める考えだ。