【バレーボール】主将・古賀紗理那 無念の東京大会から3年…リベンジ誓う「五輪は特別な舞台」

古賀紗理那

リベンジの舞台は整った。

国際バレーボール連盟(FIVB)が14日、女子の日本がパリ五輪切符を手にしたと発表。6大会連続14回目の出場が決定した。これに主将・古賀紗理那(28=NEC)は「素直にうれしい」と声を弾ませた。

初五輪となった2021年東京大会は初陣のケニア戦で負傷。その後復帰を果たすも、チームは25年ぶりに1次リーグ敗退で姿を消した。「本当に悔しい結果で終わってしまった」。東京後は気持ちが切れたこともあったが、22年に主将となって自覚が芽生えた。

「強くなりたい」

個人、チームのさらなるレベルアップを目指し、厳しい雰囲気づくりに努めてきた。

5月に開幕したネーションズリーグ(NVL)は、残り5枠のパリ五輪切符を懸けた最終決戦。「チームとして1試合ずつ勝っていきながら成長したいし、それがパリ五輪にもつながってくる」。第1週トルコ大会の初戦で世界ランキング1位のトルコを撃破。第2週中国大会では16年リオデジャネイロ五輪金メダルの中国を下すなど、試合を重ねるごとに進化を遂げた。

ただ、まだ完全体とは言い難い。13日に行われた第3週福岡大会はカナダに2―0から3セットを連取され、2―3でまさかの敗戦。終盤の戦い方、コンビネーションなど課題は山積みだが、開幕まで40日あまりとなったパリ五輪で全てを出し尽くす覚悟だ。

「やっぱりアスリートは4年スパンで考えていて、最後の4年目のシーズン、五輪で一区切りという認識。女子バレーだけでなく、アスリートは最後の五輪イヤーの4年目で結果を残すみたいなところが強い。五輪は特別な舞台だと思うし、五輪イヤーに結果を残したチームが最後は強い」

2012年ロンドン五輪では銅メダルを獲得。3大会ぶりの表彰台へ、エースは特別な思いで大舞台に立つ。

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